活動報告 - 最新エントリー


◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・2月の作品の紹介
・2月の兼題は、「日脚伸ぶ」・当季雑詠で計3句です。



岡村 一道
 
・土の中寝返る音や日脚伸ぶ


片山 朝陽
 
・塒
(ねぐら)へと帰る水鳥日脚伸ぶ

五井 夢
・眼に沁むる足の生毛
(うぶげ)や日脚伸ぶ

俵木 陶光
 
・ふくらんだ風の中より春匂ふ

中邑 雅子
 ・日脚伸ぶもういいかいの声のして

堀 秀堂 
・日脚伸ぶ人影踏みつこ通学路

峯岸 まこと 
・城跡の径のぬかるみ日脚伸ぶ

芳村 翡翠 
・日脚伸ぶ書肆の中なるティールーム

小林 美絵子
 
・蕗の薹ぽとんぽとんはなんの音

坂井 百合子 
・ベランダの西日華やか日脚伸ぶ

山下 天真
 ・さざ波の水鉢に立つ春の風

村林 小枝子 
・花びらの川に一片日脚伸ぶ

安西 円覚
・料亭の長き靴箆(くつべら)日脚伸ぶ

浦田 久
 
・空青く裏の庭にも日脚伸ぶ




◆<私の好きな句>
     安西 円覚

 ・青空や花は咲くことのみ思ひ   桂 信子 (平成8年作・81歳)

 この花に謙虚さを感じます。擬人法で花=人間or自分に置き換えてみました。若い頃は将来どんな仕事に就くか選択枝が一杯有りすぎて絞れません。私に置き換えてみて、50歳を過ぎたあたりでようやく当時の仕事(広告営業)に「一所懸命」を自覚したものでした。ひと所に命を懸けるということです。この道しか俺の道はないのだと思ったら人間は強くなり成功への扉が開かれます。花は咲くことのみが生きるすべだと種の時から自分の生きる道を知っていたのだと思います。

 ・これ以上澄みなば水の傷つかむ 上田 五千石(昭和55年作・46歳)

 五千石の自句自解は次の通りです・・・・「眼前の秋の水」の「澄み」を見ていると、意志あるごとくいよいよ澄んでいこうとするかに見えるのです。「これ以上澄んで」はいけない、と私は「水」に声をかけないではいられなかった。そう、ここで止めなければ「水」はそれが液体であることを超えて、硝子化し、自分自身を「傷つけて」しまうかもしれないーーーと私は恐れたのです。・・・・
この句も擬人的に、清廉潔白過ぎる人間は傷つきやすい、多少「水」に汚れがあっても良い、清濁併せのむ度量を持ちたいものだと解釈します。
五千石の、ナイーブな感情をものに託してストレートに詠った句だと思います。


 現在、小生は「白木蓮句会」の他に「鷹」の句会に通っています。大体、どの句会も同じですが(白木蓮句会も)、兼題を短冊に書き、清記し選句し披講するという手順です。ただ「鷹」の句会は、席題として一時間以内に六句、その他兼題(持ち句)を二句提出です。系統は水原秋桜子。藤田湘子創設。現在、主宰は小川軽舟です。主宰は月1回ある中央例会(250人出席)に出て一句ごとワンポイントアドバイスをします。でも、どの俳句会でも、俳句の作り方の基本は同じです。白木蓮句会とも同じように、季語の説明をしない、日記・報告文にならない、景が浮かぶよう具体的に、感情を物で表す、常識的、陳腐な言葉を使わないその他等々です。その一定の基本レベルを習得すればどこの俳句結社に参加しようと同じ評価を受けると思います。ただそこから、キラリ光る秀れた句を作るためには、長く険しい山の頂上が遠くに待っているのだと思います。
 「五七五の十七文字の宇宙」への旅を肩の力を抜きながら今後も楽しみたいと思っています。

  ・鶏頭や海の匂ひの葉書着く    円覚

       

◆次回の定例句会は、3月12日(土)午後1時〜3時40分
                 於 高井戸区民センター    
 兼題は「春一般」・当季雑詠で計3句です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

荻窪地区会 (H28/1/16)

カテゴリ : 
荻窪地区会
執筆 : 
y-honda 2016-1-19 7:50
平成28年1月16日(土)正午から、カフェ「with遊」で、当支部の小室夕里さん(中央大学准教授)を講師に迎え、「中央大学におけるグローバル人材育成の取り組み」についてパソコンを使ってご紹介頂きました。
講師のお話の後、講師と参加者と食事をともにしながら、中央大学での教育の現状などについて、活発な意見交換が行われました。

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◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「去年今年」・当季雑詠で計3句です。


浦田 久
 
・快晴の天空仰ぎ初詣

岡村 一道
 
・初写真胴長短足縄文人


片山 朝陽
 
・柴犬のコマーシャル真似初笑ひ

五井 夢
・昨年
(こぞ)に捨て今年ぞろめやババめくり

俵木 陶光
 
・水仙や波のきらめく城ケ島

中邑 雅子
 ・干支の字の太々とあり凧あがる

堀 秀堂 
・休みなく救急センター去年今年

峯岸 まこと 
・一湾を隔て岬に初日かな

芳村 翡翠 
・歳時記を閉じて目を瞑ぶ去年今年」

小林 美絵子
 
・さようならころんでおきて去年今年

坂井 百合子 
・帯借りに母を訪ねし去年今年

山下 天真
 ・外国語飛び交ふ浅草去年今年

村林 小枝子 
・去年今年鐘は遠くの闇に消へ

安西 円覚 
・駅の長きエスカレーター去年今年



◆<私の一句>


 「箱根駅伝朝日の中へ疾走す」         俵木 陶光

 十月の予選会から勝ち上がった中大の箱根駅伝第一走者はさっそうとした鉢巻姿で胸に赤いCの字が眩しかった。久々にカメラにとらえられたからである。今年はいいかなと思ったがやはり実力通り往路は20チーム中16位であった。翌日は一斉スタートから始まって更に繰上スタート。当然来年も予選会を待たねばならない。
  <箱根駅伝無念残念無念なり   陶光>
近衛文麿氏の次男通隆氏の奥方節子さんの句集『糸ざくら』の中に「箱根駅伝見ていて炬燵ぬけられず」という句がある。
 戦前3度も総理大臣となった公爵近衛文麿氏の私邸「荻外荘(てきがいそう)」が昭和12年より角川詩歌館の近くにあり、多くの政治家等の集まるところとなっていた。ところが昭和20年敗戦となり、マッカーサーから巣鴨プリズンへの出頭が命ぜられるや、天皇に類が及ぶことを恐れ、服毒自殺を遂げた。
 『われ巣鴨に出頭せずー近衛文麿と天皇』(工藤美代子,H18)で著者はあと書でこう述べている。
「近衛は貴族の生れらしく誇りを捨てずに潔く全責任だけを負って、それが運命であるかのように天皇の御楯として命を絶った。近衛文麿という日本人がいたことを誇りに思う」と。
 長男文隆氏は戦後ソ連に抑留され(昭和31年没)、次男通隆氏が節子夫人と住んでおられた。通隆氏も数年前亡くなられ、夫人は生まれ育った下町へ移られた。無人となった荻外荘は杉並区が歴史的建物として購入した。一昨年(H26.10)、節子さんを招いて荻外荘での思い出話を聞く会があった。偶然長岡帰山さんとも一しょだった。近衛家は元貴族の流れを汲む名家であるが、節子夫人は庶民感覚でざっくばらんの飾り気のない方で好感が持てた。俳句にもその感じが見てとれる。『糸ざくら』から数句紹介させて頂く。

  ・洒落気のなくなりし夫パリー祭    近衛節子
  ・とっくりのセーターを着て夫老いず   〃
  ・母の来て四温のうちに帰りゆく      〃
  ・女盛りを夏帯のしめつける        〃
  ・母看取るための往復法師蝉       〃

        

◆次回の定例句会は、2月13日(土)午後1時〜3時40分
                 於 高井戸区民センター    
 兼題は「日脚伸ぶ」・当季雑詠で計3句です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
謹賀新年

正月恒例の「箱根駅伝」が終了しました。
母校、中大は選手の努力むなしくシード権に力及ばず、
次回も予選会からのスタートと相成りました。
これまで多くの会員諸氏の皆様、
応援ご苦労様でした、有難うございました。

またこれまでと同様暖かく見守ってかつ応援していきたいと
思います。

また引き続き宜しくお願いいたします。

  中大スポーツを応援する会 権守隆男

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支部20周年記念誌が出来ました

カテゴリ : 
その他
執筆 : 
t-oota 2016-1-1 10:00

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、
 昨年12月24日に、
 当支部「創立20周年記念誌」が出来上がりました。
 (A4版96頁カラー)
 ご協力いただいた各方面の皆様には、厚く
 お礼申し上げます。

 会員の皆様には、すでにお送りをさせて
 いただきましたので、ご覧ください。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。




  20周年記念誌編纂委員会
    委員長
     大森悦朗
    委 員
     太田哲二、峯岸 誠、安西光昭、本田良夫、井原太一
    写真協力
     堀 秀夫

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