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活動報告 - 俳句同好会カテゴリのエントリ

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・8月の作品の紹介
・8月の兼題は、「炎天・カンナ」  


◎俵木 陶光 


・炎天やとろけ地蔵の摩尼車(まにぐるま-大円寺)


◎山口 月山


・犬の舌収まりきらぬ炎天下


◎岡村 一道

・フラメンコ踊る広場のカンナかな


◎浦田 久

・炎天下軍靴のひびき甦り


◎長岡 帰山

・スカイツリー炎天に果なかりけり


◎片山 朝陽

・モンローの唇あつしカンナ燃ゆ


◎安西 円覚

・生きるとはタンゴ舞ふこと花カンナ


◎芳村 翡翠

・蛇行する多摩川はるか炎天下


◎堀 秀堂

・炎天を逃れ図書館安らかさ


・◎五井 夢

・火の如きカンナや震るる線量計


◎澤田 かつみ

・炎天下水音轟く水車小屋




◆ 俳句の一コマ

■街道を歩いて
     峯岸 まこと

 私の街道歩きの初めは中山道、次いで甲州街道、奥州街道、東海道と続きました。
 それぞれの街道に、それぞれの季節に日本の良さを見いだし句作を行っています。二年前に東海道を歩きました。日本橋を三月に出立しました。富士を臨みながら下った箱根路や全身ずぶぬれて渡った富士川、背後に富士、眼下に駿河湾を見下ろした薩埵峠
(さったとうげ)、梅の香りに包まれた日坂宿、桜花爛漫の岡崎の城下など眼に焼き付いています。三条大橋には翌年の七月十一日に到着しました。折しも祇園祭の「鉾立」が行われていました。釘を使わずに組み上げられる光景に匠の技を再認識しました。俳句の心髄は吟行にあると思います。

・目の前をつばめ横切る権太坂 (保土ヶ谷宿)

・峠路を下り宿場や梅香る (日坂宿)

・夕間暮れ宮の渡しの花菖蒲  (宮宿)

・老鶯や鈴鹿峠の九十九折  (坂下宿)




◆次回の句会は、9月8日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、秋麗(しゅうれい・あきうらら)・ねこじゃらし{狗尾草(えのころぐさ)}です。

◆11/13(火)に石神井公園・三宝寺池の吟行を予定しています。
 句会場は石神井公園ふるさと文化館会議室です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
 
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、「夏の海(川)・冷酒」  (注)川は大きな川(隅田川・多摩川など)

◎岡村 一道


・五千尺星手掴みの冷し酒
・礁
(いくり)より白蛇百匹夏の海


◎俵木 陶光

・よぎりゆく浦賀水道夏の綺羅


◎山口 月山

・水はじく青年の肌夏の海


◎長岡 帰山

・大黄河五千キロ来て夏の海


◎浦田 久

・断崖に鷲の旋回夏の海


◎芳村 翡翠

・夏の河一筋光る闇の中


◎小坂 郁子

・夕靄の山眺めつつ冷し酒


◎片山 朝陽

・どの道を曲がってみても夏の海


◎本間 邦子

・鈍色(にびいろ)に輝く夏の信濃川


・◎五井 夢

・夏の浜脱ぎし義足の甲羅干し



◆詩歌散策

■石川啄木父子と高知
     中邑 雅子

高知市には、いたるところに坂本龍馬を始めとして、幕末に活躍した人々に関する記念碑があり、その中に「啄木の父石川一禎終焉の地」のプレートがあることに気がつきました。
本来ならば、長男啄木夫妻の許で過ごすべきところを、啄木の姉トラ夫婦の許に身を寄せて、トラの夫(山本千三郎)が鉄道官吏だったため、その転勤に伴って各地を転々としたようです。
1925年に千三郎が高知出張所長として赴任した高知に共に来て晩年を過ごし、1927年、駅近くの官舎で七十六歳で没したとあります。

生まれ故郷からはるか離れた土佐の地に、老いた身を置いて一禎は何を思っていたのだろうかと、現在の私の身にどうしても重ねてしまいます。
若くして病没した息子啄木の歌を思い出すこともあったのでは・・・・。
そして、おそらくは、四国山地の、山並みが迫り、町に川が流れるこの地を岩手に似ていると感じ、「終の住処」として眼を閉じたのではないだろうかと思います。

歌碑は「啄木の父石川一禎終焉の地に歌碑を建てる会」が2009年9月に建立したもののようで、JR高知駅南広場の隅に建っていて、次の歌が刻まれています。

よく怒る人にありしわが父の
日ごろ怒らず
怒れと思ふ    啄木

寒むけれと衣かるへき方もなし
かかり小舟に旅ねせし夜は
         一禎   

石川啄木が二十六歳でこの世を去って100年。もう一歩踏み込んで、父一禎が残した歌稿を調べてみれば彼の人となりがわかったかもしれません。
私もこちらに住んで一年足らず。思いがけず岩手が生んだ漂泊の詩人との縁を感じてしまいます。まだまだ発見がありそうで、楽しみでもあります。

(24.4/25 岩手・盛岡の「館向(たてむかい)俳句会」の俳誌五月号より転載。
中邑雅子さんは岩手出身で現在高知市に住まわれてます。)



◆次回の句会は、8月11日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、炎天・カンナです。

◆秋に石神井公園三宝寺池の吟行を予定しています。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
     
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「晶子忌・白鷺」でした。

◎俵木 陶光


・ひらがなのひの字のびのび小鷺ゆく


◎岡村 一道

・巣に帰る鴉や川瀬小白鷺


◎関口 静安

・白鷺の都会の孤独一羽翔ぶ


◎五井 夢

・一飛翔小鷺は遠く草と化す


◎肥田 浩一

・老妻の肩もんでやる晶子(あきこ)の忌


◎本間 邦子

・晶子忌や歌碑の並びし旧居跡


◎芳村 翡翠

・白鷺の発ちて下池(しもいけ)残りけり


◎中邑 雅子

・白鷺の来ている夜明の運河かな


◎片山 朝陽

・空に舞ふ白鷺の白空の青


・◎安西 円覚

・白鷺よ天気良き日は空飛ぼう



◆<与謝野晶子と杉並区>
         俵木 陶光

・やは肌のあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君
を詠んだ与謝野晶子は、堺に生れ育ったが、晩年、杉並の荻窪に家を建てて15年程暮らし、昭和17年5月29日に63才で亡くなった。
旧居跡は最近、与謝野公園としてリニューアルし、公園には、夫寛(鉄幹)と共に計14基の歌碑が並んでいる。

・われ男
(お)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子(鉄幹ー明治34年)
虎剣調と言われた勇ましい歌である。

・男をば罵る
(ののしる))彼ら子を生まず命を賭けず暇(いとま)あるかな(晶子ー明治45年)
そこには11人もの子を生んだ強さがあった。鉄幹の歌から9年も経っているので彼を皮肉っているわけではない。女性の自立・尊厳を強く訴えているのであろう。

日露戦争の最中に作詞した「君死にたまふこと勿れ」も強烈である。彼女の女性としての強さが感じられる。


◆次回の句会は、7月14日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、夏の海(川)・冷酒です。(川は隅田川や多摩川のような大きな川を詠んで下さい。)

◆秋に石神井公園三宝寺池の吟行を予定しています。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「薫風・夏柳」でした。

◎長岡 帰山


・風薫るすなはち母校多摩丘陵


◎片山 朝陽

・薫風や生きるものみな輝きて


◎中邑 雅子

・薫風や馬上の武者の槍光る


◎山口 月山

・はたはたと力士幟や風薫る


◎岡村 一道

・薫風や一朶の雲は青春譜


◎反後 堯

・薫風や福島の空駆け廻る


・◎芳村 翡翠

・みちのくや瓦礫の上の風薫る


◎安西 円覚

・朱鷺のひな薫風の中羽ばたけり


◎本間 邦子

・越の町雨の滴る夏柳


◎小坂 郁子

・薫風を一人じめして山下る


◎峯岸 まこと

・朝市のお国言葉や夏柳


◎俵木 陶光

・口中に薄荷の風と薫風と



◆<白門杉並合同句集の完成>
 

◎合同句集「白木蓮」第5号(記念号)が完成しました。過去3年間の中から18句を選び、また記念号として1号から4号までの中から11句を選び掲載しました。
ぜひ、ご覧頂きたいと思います。{1部500円 片山 惠夫(朝陽)まで}



◆杉並俳句かるた<杉並区制施行80周年記念>

ここ数年かけて「杉並俳句かるた」が完成し、5月27日(日)の 角川庭園まつりでお披露目することになりました。
ぜひお出かけ下さい。(角川詩歌館館長・土屋隆一・杉並支部幹事)

・俳句かるたの選考委員
 俵木 陶光(委員長)、市橋 千翔(学員会顧問)、岩下 武彦(中大教授・前中大杉並高校校長)他2名
<発行・杉並区都市整備部まちづくり推進課>


*合同句集完成を記念して、句会終了後、食事会を行いました。
句会創設時の苦労話や会長ほか会員のエピソード等々で会は盛り上がりました。
最後に、句会の今後の益々の発展を全員で誓い盛会の中終了しました。

◆次回の句会は、6月9日(土)1時半より4時
会場は、高井戸地域区民センター第3集会室です。
兼題は、白鷺・(与謝野)晶子忌(5/29)です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。
また、4月は13日に深川地区吟行がありましたのでその特集記事も掲載しました。

・4月の作品の紹介
・4月の兼題は特に無く、「春一般」でした。

◎俵木 陶光


・馬酔木咲く縄文跡地風の音

◎山口 月山

・津波襲いし慟哭の地へ春の風

◎岡村 一道

・自転車の轍(わだち)が円き浜の春

◎長岡 帰山

・天からの手紙てふてふ降ってくる

◎肥田 浩一

・風に衣装着せて舞ひたる花吹雪

◎片山 朝陽

・春雷や海彦山彦闇の中



◆<花の下町吟行会>
     岡村 一道

気ままな春の天気合間を選んだような好天に恵まれ、二、三日前の風雨にも耐えた桜の下で白門杉並俳句同好会春季吟行会が下町門前仲町深川不動尊を出発地として開催されました。陶光、秀堂、朝陽、円覚、紅一点の青女、そして案内役の一道と計六名は不動尊に清められて出発しました。


・深川の芸者のかほり花吹雪     朝陽

深川八幡にては歴代横綱碑、大関碑を散策。裸祭で有名な深川神輿の豪華な飾りも見学しました。


・横綱の手形大きく啄木忌      一道

深川江戸資料館に向う道すがら深川七福神で有名な「ゑんま堂」を参拝。


・ゑんま寺明るく参る春日傘     秀堂

・のうまくさんまんだあ不動明王花ぐもり  陶光

一道の生れ故郷である下町も十年ぶりに懐かしく歩きました。


・広重を重ねて高塔遠霞       秀堂

仙台堀川に掛る橋から少し春霞に煙っていましたが、東京スカイツリーの上の方が見えていました。深川江戸資料館は江戸時代の深川下町である佐賀町の家並みを再現したと聞き、一道が育った町でもあり、うす暗い雰囲気はタイムトンネルを潜ったような錯覚を覚えました。屋根の上のロボット猫までが本物と勘違いする程です。資料館を出て清澄庭園に向う道にてコンビニで弁当を買い庭園に入場、池に突き出た中の島のベンチで昼食を開きました。午後は霞がかったような空となり池面には残り鴨が春の陽を楽しんでいました。


・背泳の金黒羽白のどけしや     陶光

・石渡る一歩一歩の春日踏む     青女

・亀甲羅干して眠るや春暑し     円覚

清澄庭園を出て芭蕉庵跡に向う道すじ、大鵬部屋、北の湖部屋、他の相撲部屋が軒を連ねておりました。


・相撲部屋まわし干されて春の風   陶光

芭蕉庵跡は隅田川と小名木川の分岐点にあり清洲橋を間近に望む大変美しい場所でした。「古池や蛙飛びこむ水の音」の名句を残した場所です。。


・子雀に芭蕉に会いしと親雀     朝陽

・ついに立つ芭蕉の像や春墨田    秀堂

・行く春や陸奥の旅この地より    一道

芭蕉庵跡を後にして本日の本番、芭蕉記念館での句会に向いました。百畳近い広間に我々六名は少しゆったり過ぎましたが、ベランダからの眺望はゆったり流れる隅田川を上り下りする観光船、川に掛る新大橋と、句作りをしながらも飽きることを知りませんでした。


・春惜しむ歩数は万歩苦吟かな    一道

吟行の成果はすでに記したとおりです。五時少し前に記念館を出、隅田川の川面まで下りて散策し、最後の懇親会の場所である森下町に江戸時代より店を開いている馬肉屋「みの家」に乗り込みました。今ではめずらしい下足番に靴をあずけ竹の敷物の追い込み大広間に席を取りました。お江戸の下町に紛れ込んだよう気分に楽しい酒席となりました。
以下、陶光さんの出句外吟行句の一部です。


・楠若葉八幡宮の大太鼓

・花筏仙台堀川動きなし

・清洲橋新大橋や春霞




◆次回の句会は、5月12日(土)1時半より4時半
会場は、久我山会館第1会議室です。

兼題は、「薫風」・「夏柳」です。

◆なお、句会終了後、合同句集完成を記念して食事の会を行います。
 食事の会のみのご出席も歓迎いたします。
5/12 午後5時〜 「松吟」にて 会費7千円
申込み: 幹事・片山 朝陽(携帯 090−8773−4881)まで

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 03−6383−5755

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
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