活動報告 - 俳句同好会 (H.24.4.13) No.26
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。
また、4月は13日に深川地区吟行がありましたのでその特集記事も掲載しました。
・4月の作品の紹介
・4月の兼題は特に無く、「春一般」でした。
◎俵木 陶光
・馬酔木咲く縄文跡地風の音
◎山口 月山
・津波襲いし慟哭の地へ春の風
◎岡村 一道
・自転車の轍(わだち)が円き浜の春
◎長岡 帰山
・天からの手紙てふてふ降ってくる
◎肥田 浩一
・風に衣装着せて舞ひたる花吹雪
◎片山 朝陽
・春雷や海彦山彦闇の中
◆<花の下町吟行会> 岡村 一道
気ままな春の天気合間を選んだような好天に恵まれ、二、三日前の風雨にも耐えた桜の下で白門杉並俳句同好会春季吟行会が下町門前仲町深川不動尊を出発地として開催されました。陶光、秀堂、朝陽、円覚、紅一点の青女、そして案内役の一道と計六名は不動尊に清められて出発しました。
・深川の芸者のかほり花吹雪 朝陽
深川八幡にては歴代横綱碑、大関碑を散策。裸祭で有名な深川神輿の豪華な飾りも見学しました。
・横綱の手形大きく啄木忌 一道
深川江戸資料館に向う道すがら深川七福神で有名な「ゑんま堂」を参拝。
・ゑんま寺明るく参る春日傘 秀堂
・のうまくさんまんだあ不動明王花ぐもり 陶光
一道の生れ故郷である下町も十年ぶりに懐かしく歩きました。
・広重を重ねて高塔遠霞 秀堂
仙台堀川に掛る橋から少し春霞に煙っていましたが、東京スカイツリーの上の方が見えていました。深川江戸資料館は江戸時代の深川下町である佐賀町の家並みを再現したと聞き、一道が育った町でもあり、うす暗い雰囲気はタイムトンネルを潜ったような錯覚を覚えました。屋根の上のロボット猫までが本物と勘違いする程です。資料館を出て清澄庭園に向う道にてコンビニで弁当を買い庭園に入場、池に突き出た中の島のベンチで昼食を開きました。午後は霞がかったような空となり池面には残り鴨が春の陽を楽しんでいました。
・背泳の金黒羽白のどけしや 陶光
・石渡る一歩一歩の春日踏む 青女
・亀甲羅干して眠るや春暑し 円覚
清澄庭園を出て芭蕉庵跡に向う道すじ、大鵬部屋、北の湖部屋、他の相撲部屋が軒を連ねておりました。
・相撲部屋まわし干されて春の風 陶光
芭蕉庵跡は隅田川と小名木川の分岐点にあり清洲橋を間近に望む大変美しい場所でした。「古池や蛙飛びこむ水の音」の名句を残した場所です。。
・子雀に芭蕉に会いしと親雀 朝陽
・ついに立つ芭蕉の像や春墨田 秀堂
・行く春や陸奥の旅この地より 一道
芭蕉庵跡を後にして本日の本番、芭蕉記念館での句会に向いました。百畳近い広間に我々六名は少しゆったり過ぎましたが、ベランダからの眺望はゆったり流れる隅田川を上り下りする観光船、川に掛る新大橋と、句作りをしながらも飽きることを知りませんでした。
・春惜しむ歩数は万歩苦吟かな 一道
吟行の成果はすでに記したとおりです。五時少し前に記念館を出、隅田川の川面まで下りて散策し、最後の懇親会の場所である森下町に江戸時代より店を開いている馬肉屋「みの家」に乗り込みました。今ではめずらしい下足番に靴をあずけ竹の敷物の追い込み大広間に席を取りました。お江戸の下町に紛れ込んだよう気分に楽しい酒席となりました。
以下、陶光さんの出句外吟行句の一部です。
・楠若葉八幡宮の大太鼓
・花筏仙台堀川動きなし
・清洲橋新大橋や春霞
◆次回の句会は、5月12日(土)1時半より4時半
会場は、久我山会館第1会議室です。
兼題は、「薫風」・「夏柳」です。
◆なお、句会終了後、合同句集完成を記念して食事の会を行います。
食事の会のみのご出席も歓迎いたします。
5/12 午後5時〜 「松吟」にて 会費7千円
申込み: 幹事・片山 朝陽(携帯 090−8773−4881)まで
◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
TEL 03−6383−5755
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。
また、4月は13日に深川地区吟行がありましたのでその特集記事も掲載しました。
・4月の作品の紹介
・4月の兼題は特に無く、「春一般」でした。
◎俵木 陶光
・馬酔木咲く縄文跡地風の音
◎山口 月山
・津波襲いし慟哭の地へ春の風
◎岡村 一道
・自転車の轍(わだち)が円き浜の春
◎長岡 帰山
・天からの手紙てふてふ降ってくる
◎肥田 浩一
・風に衣装着せて舞ひたる花吹雪
◎片山 朝陽
・春雷や海彦山彦闇の中
◆<花の下町吟行会> 岡村 一道
気ままな春の天気合間を選んだような好天に恵まれ、二、三日前の風雨にも耐えた桜の下で白門杉並俳句同好会春季吟行会が下町門前仲町深川不動尊を出発地として開催されました。陶光、秀堂、朝陽、円覚、紅一点の青女、そして案内役の一道と計六名は不動尊に清められて出発しました。
・深川の芸者のかほり花吹雪 朝陽
深川八幡にては歴代横綱碑、大関碑を散策。裸祭で有名な深川神輿の豪華な飾りも見学しました。
・横綱の手形大きく啄木忌 一道
深川江戸資料館に向う道すがら深川七福神で有名な「ゑんま堂」を参拝。
・ゑんま寺明るく参る春日傘 秀堂
・のうまくさんまんだあ不動明王花ぐもり 陶光
一道の生れ故郷である下町も十年ぶりに懐かしく歩きました。
・広重を重ねて高塔遠霞 秀堂
仙台堀川に掛る橋から少し春霞に煙っていましたが、東京スカイツリーの上の方が見えていました。深川江戸資料館は江戸時代の深川下町である佐賀町の家並みを再現したと聞き、一道が育った町でもあり、うす暗い雰囲気はタイムトンネルを潜ったような錯覚を覚えました。屋根の上のロボット猫までが本物と勘違いする程です。資料館を出て清澄庭園に向う道にてコンビニで弁当を買い庭園に入場、池に突き出た中の島のベンチで昼食を開きました。午後は霞がかったような空となり池面には残り鴨が春の陽を楽しんでいました。
・背泳の金黒羽白のどけしや 陶光
・石渡る一歩一歩の春日踏む 青女
・亀甲羅干して眠るや春暑し 円覚
清澄庭園を出て芭蕉庵跡に向う道すじ、大鵬部屋、北の湖部屋、他の相撲部屋が軒を連ねておりました。
・相撲部屋まわし干されて春の風 陶光
芭蕉庵跡は隅田川と小名木川の分岐点にあり清洲橋を間近に望む大変美しい場所でした。「古池や蛙飛びこむ水の音」の名句を残した場所です。。
・子雀に芭蕉に会いしと親雀 朝陽
・ついに立つ芭蕉の像や春墨田 秀堂
・行く春や陸奥の旅この地より 一道
芭蕉庵跡を後にして本日の本番、芭蕉記念館での句会に向いました。百畳近い広間に我々六名は少しゆったり過ぎましたが、ベランダからの眺望はゆったり流れる隅田川を上り下りする観光船、川に掛る新大橋と、句作りをしながらも飽きることを知りませんでした。
・春惜しむ歩数は万歩苦吟かな 一道
吟行の成果はすでに記したとおりです。五時少し前に記念館を出、隅田川の川面まで下りて散策し、最後の懇親会の場所である森下町に江戸時代より店を開いている馬肉屋「みの家」に乗り込みました。今ではめずらしい下足番に靴をあずけ竹の敷物の追い込み大広間に席を取りました。お江戸の下町に紛れ込んだよう気分に楽しい酒席となりました。
以下、陶光さんの出句外吟行句の一部です。
・楠若葉八幡宮の大太鼓
・花筏仙台堀川動きなし
・清洲橋新大橋や春霞
◆次回の句会は、5月12日(土)1時半より4時半
会場は、久我山会館第1会議室です。
兼題は、「薫風」・「夏柳」です。
◆なお、句会終了後、合同句集完成を記念して食事の会を行います。
食事の会のみのご出席も歓迎いたします。
5/12 午後5時〜 「松吟」にて 会費7千円
申込み: 幹事・片山 朝陽(携帯 090−8773−4881)まで
◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
TEL 03−6383−5755
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)