活動報告 - 俳句同好会  (H.24.2.11)  No.24

俳句同好会  (H.24.2.11)  No.24

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2012-2-18 11:31
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。

・2月の作品の紹介
・2月の兼題は、「春寒」・「猫の恋」です。

◎長岡 帰山


・線香の灰落ちる音春浅し

・羯諦
(ぎゃあてい)羯諦波羅僧羯諦猫の恋

◎片山 朝陽

・山門をくぐるいつもの恋の猫

・春寒や膝を気遣ふ月曜日


◎堀 秀堂

・猫の恋少子化すすむ舞台裏

・春寒や諏訪湖祭の神渡


◎鈴木 健

・春寒といえど蝶蝶見ることも

・春寒をふと忘れたる散歩道


◎俵木 陶光

・春寒や富士の山襞きっぱりと



◆<私の一句>
     肥田 浩一

「目で切って五つに分けし梨一つ」

息子夫婦がメロンを土産に一人息子を連れてきたときのことである。
ちょうど食べごろのメロンであったので、早速食べることにした。家内はどう切ればいいかしばし思案をしていたが、やおら包丁の刃を当て切りはじめた。何を思案していたのか聞いてみると、貴重なメロンだから出来るだけ平等に切るにはどうしたらいいか考えていたのだそうだ。
 「梨」という兼題のとき、ふとメロンのことを思い出してこの句が生まれた。メロンのときもそうであったが、偶数人で分ける場合は簡単だが、奇数人で分けるとなると慎重にならざるをえない。このことを「目で切って」と表現してみたのだが、我ながらうまく言い表せたと思いそれが至極気に入ったという次第である。
 この句の場合だけでなく、これはいいぞと思って出したものが、案外評価されないことがある。岡村一道さんに「思い込みが強すぎる句は往々にして人には伝わらないものなんだよ」とよく注意されるのだが、なかなか直らないのである。
 この句については「目で切って」に溺れてしまい、中七以下についての推敲を疎かにしていたと後になって気がついた。そもそも季語の「梨」に光が当たっていない。
 句暦六年になるが、益々俳句が難しくなり足踏み状態のこの頃である。今年こそこの壁をなんとか乗り越えたいと思っている。



◆次回の句会は、3月10日(土)1時半より4時
会場は、永福和泉地域区民センター第2集会室です。
兼題は、「西行忌(2月16日・旧暦3月8日)」・「引き鶴」です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
                 TEL 042−675−9449

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               

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