活動報告 - 俳句同好会 (H.23.11.12) No.21
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。
・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、菊・秋惜しむです。
◎山口 月山
・遊歩道日差しの色の秋惜しむ
・床屋出てどっと夕闇秋惜しむ
◎鈴木 健
・さびしさにときを惜しむか曼珠沙華
・それぞれにつつましく立つ菊人形
◎五井 夢女
・秋惜しむ酒に濁(じょく)せるひとありて
・魅了され含まば五臓菊となる
◎俵木 陶光
・秋惜しむ遠き遠野の物語
◎岡村 一道
・銭投げて大道芸に秋惜しむ
◎芳村 翡翠
・白菊へ静かな夜の来ておりぬ
◎長岡 帰山
・波引きし浜に白菊さしてあり
■<白門杉並俳句会 横浜吟行> 俵木 陶光
・平成23年10月6日
・参加者 浦田 久・俵木 陶光・堀 秀堂・芳村 翡翠・片山朝陽・
安西 円覚
横浜の山下公園は関東大震災の時に出た瓦礫を埋め、その上に土を盛って昭和5年に今の公園になった。また、大桟橋は平成6年、国際コンペの最優秀作品を元にリニューアルされたもので、鯨の背と言われている屋根、柱が一本もない構造等さすが。その鯨の背から見た360度の景観は格別。その一角に昔からある防波堤はその形から象の鼻と言われている。幕末の日米修交条約から150年、横浜には様々な文化が混在している。
・パノラマの大桟橋や秋高し 朝陽
・べた凪の船影映る秋の海 久
・秋日和切り絵のごとくかもめ舞ふ 円覚
・浜風に吹かれし芭蕉象の鼻 翡翠
・シャッターを頼みて仰ぐ秋の雲 陶光
・秋深し歴史脈々港町 久
・どこからかジャズの気配や浜の秋 秀堂
銀杏の実の落ちている舗道を歩いて山下公園に出た。芝生の上では小学校の生徒達が弁当を広げていた。われわれもそこに混じってランチタイムとなった。大きな鳶が頭上真近くご馳走を物色していた。
・「トビに注意」の鳶旋回す秋の昼 陶光
・赤い靴の少女向き合ふ秋の海 〃
・秋の蝶海に向かひて飛び立ちぬ 朝陽
・ベイブリッジ車行き交ふ秋の空 翡翠
・氷川丸白き船室秋高し 秀堂
・氷川丸昭和も遠く秋暮るる 陶光
氷川丸は昭和5年に就航した外国航路の豪華客船で、戦時中は病院船に、戦後は引揚船に転用されるなど昭和の歴史を刻んできた。
次に向かったのが「港の見える丘公園」。一寸した山坂を登り切ったところに、いま映画監督宮崎駿・吾朗親子のアニメ映画「コクリコ坂から」に出てくる、船のマスト等に掲げる信号旗が高く翻っていた。「航海の安全を祈る」という意味の旗で、ここがその舞台でもある。この旗は大桟橋の突端にも、街の中にも掲げてあった。近くの外人墓地も一寸覗いて、港がよく見えるポートヒルの会館の一室で句会となった。
・コクリコ坂の旗爽やかに風を呼ぶ 陶光
・十月の玫瑰(はまなす)港見下して 〃
・赤とんぼ群れて外人墓地明るし 〃
吟行句会終了後、中華街に向かい楽しい反省会となった。
◆次回の句会は、12月10日(土)1時半より4時
会場は、永福和泉地域区民センター第一和室です。
兼題は、冬めく・石蕗(つわ)[の花]です。
◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
TEL 042−675−9449
携帯 090−8773−4881
◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。
・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、菊・秋惜しむです。
◎山口 月山
・遊歩道日差しの色の秋惜しむ
・床屋出てどっと夕闇秋惜しむ
◎鈴木 健
・さびしさにときを惜しむか曼珠沙華
・それぞれにつつましく立つ菊人形
◎五井 夢女
・秋惜しむ酒に濁(じょく)せるひとありて
・魅了され含まば五臓菊となる
◎俵木 陶光
・秋惜しむ遠き遠野の物語
◎岡村 一道
・銭投げて大道芸に秋惜しむ
◎芳村 翡翠
・白菊へ静かな夜の来ておりぬ
◎長岡 帰山
・波引きし浜に白菊さしてあり
■<白門杉並俳句会 横浜吟行> 俵木 陶光
・平成23年10月6日
・参加者 浦田 久・俵木 陶光・堀 秀堂・芳村 翡翠・片山朝陽・
安西 円覚
横浜の山下公園は関東大震災の時に出た瓦礫を埋め、その上に土を盛って昭和5年に今の公園になった。また、大桟橋は平成6年、国際コンペの最優秀作品を元にリニューアルされたもので、鯨の背と言われている屋根、柱が一本もない構造等さすが。その鯨の背から見た360度の景観は格別。その一角に昔からある防波堤はその形から象の鼻と言われている。幕末の日米修交条約から150年、横浜には様々な文化が混在している。
・パノラマの大桟橋や秋高し 朝陽
・べた凪の船影映る秋の海 久
・秋日和切り絵のごとくかもめ舞ふ 円覚
・浜風に吹かれし芭蕉象の鼻 翡翠
・シャッターを頼みて仰ぐ秋の雲 陶光
・秋深し歴史脈々港町 久
・どこからかジャズの気配や浜の秋 秀堂
銀杏の実の落ちている舗道を歩いて山下公園に出た。芝生の上では小学校の生徒達が弁当を広げていた。われわれもそこに混じってランチタイムとなった。大きな鳶が頭上真近くご馳走を物色していた。
・「トビに注意」の鳶旋回す秋の昼 陶光
・赤い靴の少女向き合ふ秋の海 〃
・秋の蝶海に向かひて飛び立ちぬ 朝陽
・ベイブリッジ車行き交ふ秋の空 翡翠
・氷川丸白き船室秋高し 秀堂
・氷川丸昭和も遠く秋暮るる 陶光
氷川丸は昭和5年に就航した外国航路の豪華客船で、戦時中は病院船に、戦後は引揚船に転用されるなど昭和の歴史を刻んできた。
次に向かったのが「港の見える丘公園」。一寸した山坂を登り切ったところに、いま映画監督宮崎駿・吾朗親子のアニメ映画「コクリコ坂から」に出てくる、船のマスト等に掲げる信号旗が高く翻っていた。「航海の安全を祈る」という意味の旗で、ここがその舞台でもある。この旗は大桟橋の突端にも、街の中にも掲げてあった。近くの外人墓地も一寸覗いて、港がよく見えるポートヒルの会館の一室で句会となった。
・コクリコ坂の旗爽やかに風を呼ぶ 陶光
・十月の玫瑰(はまなす)港見下して 〃
・赤とんぼ群れて外人墓地明るし 〃
吟行句会終了後、中華街に向かい楽しい反省会となった。
◆次回の句会は、12月10日(土)1時半より4時
会場は、永福和泉地域区民センター第一和室です。
兼題は、冬めく・石蕗(つわ)[の花]です。
◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
TEL 042−675−9449
携帯 090−8773−4881
◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)