• カテゴリ 俳句同好会 の最新配信
  • RSS
  • RDF
  • ATOM

活動報告 - 俳句同好会  (H.23.11.12)  No.21

俳句同好会  (H.23.11.12)  No.21

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2011-11-15 22:52
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時まで、主として久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の数名の作品を紹介いたします。

・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、菊・秋惜しむです。

◎山口 月山


・遊歩道日差しの色の秋惜しむ

・床屋出てどっと夕闇秋惜しむ


◎鈴木 健

・さびしさにときを惜しむか曼珠沙華

・それぞれにつつましく立つ菊人形


◎五井 夢女

・秋惜しむ酒に濁(じょく)せるひとありて

・魅了され含まば五臓菊となる


◎俵木 陶光

・秋惜しむ遠き遠野の物語

◎岡村 一道

・銭投げて大道芸に秋惜しむ

◎芳村 翡翠

・白菊へ静かな夜の来ておりぬ

◎長岡 帰山

・波引きし浜に白菊さしてあり


■<白門杉並俳句会 横浜吟行>
俵木 陶光

・平成23年10月6日
・参加者 浦田 久・俵木 陶光・堀 秀堂・芳村 翡翠・片山朝陽・
                           安西 円覚

 横浜の山下公園は関東大震災の時に出た瓦礫を埋め、その上に土を盛って昭和5年に今の公園になった。また、大桟橋は平成6年、国際コンペの最優秀作品を元にリニューアルされたもので、鯨の背と言われている屋根、柱が一本もない構造等さすが。その鯨の背から見た360度の景観は格別。その一角に昔からある防波堤はその形から象の鼻と言われている。幕末の日米修交条約から150年、横浜には様々な文化が混在している。

・パノラマの大桟橋や秋高し           朝陽

・べた凪の船影映る秋の海            久

・秋日和切り絵のごとくかもめ舞ふ        円覚

・浜風に吹かれし芭蕉象の鼻           翡翠

・シャッターを頼みて仰ぐ秋の雲          陶光

・秋深し歴史脈々港町                久

・どこからかジャズの気配や浜の秋        秀堂

 銀杏の実の落ちている舗道を歩いて山下公園に出た。芝生の上では小学校の生徒達が弁当を広げていた。われわれもそこに混じってランチタイムとなった。大きな鳶が頭上真近くご馳走を物色していた。


・「トビに注意」の鳶旋回す秋の昼         陶光

・赤い靴の少女向き合ふ秋の海           〃

・秋の蝶海に向かひて飛び立ちぬ         朝陽

・ベイブリッジ車行き交ふ秋の空          翡翠

・氷川丸白き船室秋高し               秀堂

・氷川丸昭和も遠く秋暮るる             陶光
 

 氷川丸は昭和5年に就航した外国航路の豪華客船で、戦時中は病院船に、戦後は引揚船に転用されるなど昭和の歴史を刻んできた。
 次に向かったのが「港の見える丘公園」。一寸した山坂を登り切ったところに、いま映画監督宮崎駿・吾朗親子のアニメ映画「コクリコ坂から」に出てくる、船のマスト等に掲げる信号旗が高く翻っていた。「航海の安全を祈る」という意味の旗で、ここがその舞台でもある。この旗は大桟橋の突端にも、街の中にも掲げてあった。近くの外人墓地も一寸覗いて、港がよく見えるポートヒルの会館の一室で句会となった。

・コクリコ坂の旗爽やかに風を呼ぶ          陶光

・十月の玫瑰(はまなす)港見下して         〃

・赤とんぼ群れて外人墓地明るし           〃 


吟行句会終了後、中華街に向かい楽しい反省会となった。



◆次回の句会は、12月10日(土)1時半より4時
会場は、永福和泉地域区民センター第一和室です。
兼題は、冬めく・石蕗(つわ)[の花]です。

◆句会についてのお問い合わせ先:片山 朝陽(惠夫)(俳句会事務局長) まで
                 TEL 042−675−9449
                 携帯  090−8773−4881

◆文責・俳句同好会会長 俵木 陶光(敏光)



 

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://www.suginami-hakumonkai.net/modules/d3blog/tb.php/77
メインメニュー
最新の活動報告
活動報告のカテゴリ一覧
リンク