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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.2.2.8)  No.120

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.2.2.8)  No.120

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2020-2-26 11:43

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・2月の作品の紹介

・2月の兼題は、「寒一切」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚


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・川波の手がひらひらと寒明くる     飯田 蛇笏
・われら一夜大いに飲めば寒明けぬ    石田 波郷
・盆地は灯の海山脈は寒茜        福田 甲子雄
・寒鴉老太陽を笑ふなり         小澤 實
・水滴の天に余寒の穴ひとつ       上田 五千石  
・寒の水飲み干す五臓六腑かな      細見 綾子


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俵木 陶光

・寒明の港に船の戻りけり


岡村 一道

・江ノ島を攻める寒波ときの声


芳村 翡翠

・拍子木の高く響ける寒九かな


安西 円覚

・寒明けぬ寅さん上映船の中


片山 朝陽

・句心は冬眠中と伝へけり


堀 秀堂

・寒風の入浴延々猿一家


小林 美絵子

・冬萌や海みつめ朽ちトーテムポール


中邑 雅子

・救急車の音近くにて止む霜夜かな

 
坂井 百合子

・寒明けと言えど眼球しみる朝


村林 小枝子

・寒の朝室外機に寝る黒猫


五井 夢

・闇深深
(しんしん)星座教えし寒の子や

荻須 節子

・寒椿古民家カフェの柱傷


菊池 幸

・静寂を切り裂く竹刀寒稽古


山路 久美子

・寒晴や開港の街汽笛鳴る


吉野 かおる

・やうやうに氷張りたる今朝の庭


尾崎 すず野

・オリオンの一つが暗し豆を撒く





◆「私の一句」

木枯の夜更けて止みし黄泉
(よみ)の国  陶光

光と音のない世界は何とも恐ろしさを感じる。密会の時はいざ知らず、太古の時は更に強く感じたに違いない。
 当時、中学生の娘と夜の軽井沢の繁華街を散策していた時、気がついたら娘の姿が見えなくなっていた。あたりを必死で捜したが見当らず途方に暮れてしまった。ひとまず宿泊していた学生寮に戻って捜索願いを出さなければと思って急いで帰った。寮までの道は所々電灯はあるものの人家は殆んどない暗い長い夜道である。ところが部屋に戻って見ると娘が平気な様子でいた。力が抜けた思いであった。ちゃんと昼間歩いた道を記憶していたのだ。
 ふと、高浜虚子の「黄亀子擲(なげう)つ闇の深さかな」を思いだした。石ころを投げたわけではなかったのだ。夜中に雨戸を開けてみると外は真の闇であった。


 
◆次回の定例句会は、3月14日(土)13時〜15時40分
               於 久我山会館
兼題は、「春泥」・「当季雑詠」で3句提出


◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

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