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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.1.11.9)  No.117

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (R.1.11.9)  No.117

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2019-11-22 13:36

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・11月の作品の紹介

・11月の兼題は、「立冬」・「当季雑詠」で3句です。
                 出題:安西 円覚
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・立冬のあとの青空松葉降る        阿部みどり女
・斧あてし枝の切口冬に入る        山口 誓子
・冬に入る水に夜毎の月明り        飯田 龍太
・塩甕に塩ぎっしりと冬に入る       福永 耕二
・立冬の横に引きぬく串団子        古舘 曹人
・投函の封書の白さ冬に入る        片山 由美子
・跳箱の突き手一瞬冬が来る        友岡 子郷

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

俵木 陶光

・カワカワと烏ねぐらへ冬に入る


岡村 一道

・わが人生八十路で咲きし狂ひ咲


芳村 翡翠

・箱根山冬一斉に来りけり


長岡 帰山

・托鉢の駅頭に立つ冬初め


安西 円覚

・天麩羅のカラッと揚がり冬に入る


片山 朝陽

・天上に大漁ありや鰯雲


堀 秀堂

・立冬や湖水にゆれる逆富士


山下 天真

・爪先にふとんの温み冬立つ日


小林 美絵子

・立冬の夜生まれし子髪黒く


中邑 雅子

・木々の影のかそけくなりて冬に入る

 
坂井 百合子

・結露せる勝手口より冬来る


五井 夢

・義妹
(いも)の唯々罪に凍うる冬の檻

荻須 節子

・冬来たる似顔絵描きの居た舗道


菊池 幸

・ミシン踏むリズムに合わせ菊香る


山路 久美子

・絹雲にまぎれて薄き昼の月


村林 小枝子

・冬の朝とんとこ走る小さき音


吉野 かおる

・朱
(あけ)き火に城(ぐすく)囚われ冬立ちぬ

尾崎 すず野

・水平線のゆるぎなき紺冬に入る



◆私の一句
「護国寺の富士山頂や爽やかに」
俵木陶光

 晩秋の「歩こう会」というグループは、護国寺からスタートした。ここは徳川綱吉の生母桂昌院の祈願寺として創建された、格式の高い寺である。ここにも富士山信仰に基づく富士塚があり、二、三分で頂上に着く。今でも眺めはいい。本ものの富士山に登った気もする。
 日本女子大学に立ち寄り神田川に出た。
神田川なのに江戸川公園、江戸川橋とはこれ如何に、と調べて見ると、井の頭池などからの川は、飯田橋までを江戸川、そこから先を神田川と称していたようだ。また、この辺に堰を設け、神田上水として飲料水を江戸に送っていた。その工事に松尾芭蕉も係わっており、その宿舎などを後に「芭蕉庵」と称した。現在無料で開放されているが、人影もない。
  ・山茶花の散る古池や芭蕉庵  陶光
 新江戸川公園にも人影はなく、雪吊り姿の松が二本池に影を映していた。
庭園の急斜面に葛折りの道があり、登り切ると永青文庫がある。庭園の外側からだと、坂道が一直線に伸びている。胸突坂とある。
永青文庫で書を、講談社記念館で絵を鑑賞し、東京カテドラルのルルド洞窟なども見た。
 最後は椿山荘を通り抜け、江戸川公園に出、心地よい疲れを残したまま再会を約した。
  ・高だかと紙コップ挙げ秋惜しむ  陶光


◆次回の定例句会は、12月14日(土)13時〜15時40分
               於 高井戸地域区民センター
  兼題は、「初霜」・「当季雑詠」の3句提出

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

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