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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.31.6.8)  No.112

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.31.6.8)  No.112

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2019-6-14 15:30

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
    
・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「入梅」・「当季雑詠」で3句です。
                出題:安西 円覚
                選句:俵木 陶光
              
       
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・樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ       日野 草城
・梅雨に入る仕立屋の炉は低きまま        香西 照雄
・大寺のうしろ明るき梅雨入かな         前田 普羅
・ひそかなる恋そのままに梅雨に入る       桂 信子
・かたつむり甲斐も信濃も雨のなか        飯田 龍太





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俵木 陶光

・息とめて弓まっすぐに梅雨の的


岡村 一道

・傘逆さ子等下校する走り梅雨


芳村 翡翠

・月いでて箱根のやまも梅雨入かな


長岡 帰山

・現
(うつつ)とも夢とも梅雨の古代蓮

安西 円覚

・半世紀弾かれぬピアノ梅雨に入る


中邑 雅子

・花束の重さよ今朝の梅雨入かな


小林 美絵子

・黒いつえテーブルに掛け梅雨に入る


片山 朝陽

・古武道の立ち居や黙の技涼し


堀 秀堂

・梅雨に入る海賊船の見え隠れ


浦田 久

・万物の生長願ふ梅雨入かな


荻須 節子

・入梅や夜の銀座のクレーン車


村林 小枝子

・梅雨重く空と海との境なし

 
菊池 幸

・野に満つる草の息吹や夏点前


五井 夢

・雨垂れの滴一滴梅雨に入る


坂井 百合子

・梅雨に入りようやく終えし洗濯機


◆私の一句
    
  降り立ちてより日本の鶴となる
 長岡 帰山
 
 自分の想いを感情と共に表現できる物は、幸せ者である。
 感情と共にその場や表現のスタイルに出会える人は幸せ者である。
 そうでなければ私達の心に願いつづけているそれらは、形をなすことなく次々と流産していくばかりである。

 折々の感情や概念は、表現されることによって周囲や自分自身にとっても、確かなものとなる。
したがって、私達の表現がその場の存在証明にかかわる緊迫した課題となる。

 それが季語を有する十七音の韻文であっても、気功太極拳・白鶴の舞であっても全く変るものではない。その約束を共有して伝統を守るか、自由に他の表現様式をとるかは、現代の個人の詩(ポエム)たらんとするとき葛藤をはらむのだ。

 空中に曲がり角あり鬼やんま   帰山


     
◆次回の定例句会は、7月13日(土)13時〜15時40分
                於 高井戸地域区民センター 

  兼題は、「夏草」・「当季雑詠」の3句提出
                               
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654
◆文責:  俵木 敏光(陶光)

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