活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.31.1.12日) No.107
◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「初雪」・「当季雑詠」で3句です。
出題:安西 円覚
選句:俵木 陶光
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・闇の夜の初雪らしやぼんのくぼ 一茶
・うしろより初雪降れり夜の町 前田普羅
・初雪や外出の刻せまりつつ 星野立子
・今朝は初雪ああ誰もゐないのだ 太宰 治
・はじめての雪闇に降り闇にやむ 野沢節子
・新雪の蔵王瑠璃光浴びて聳つ 小倉英男
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俵木 陶光
・初雪や靴とんとんと踏みならし
岡村 一道
・夕刊のポストにポトリ日脚伸ぶ
芳村 翡翠
・初雪や屋根にうっすら昼の月
安西 円覚
・憚(はばか) りへ十歩あまりの寒さかな
長岡 帰山
・雪掻きの音にはじまる朝(あした) かな
片山 朝陽
・初雪や思わぬ一句授かりし
山下 天真
・寒の入り連山夕陽を羽織るかな
浦田 久
・初雪に慌てて羽織るちゃんちゃんこ
堀 秀道
・白雪を映してゆるる逆富士
中邑 雅子
・約束の橋のたもとや風花す
小林 美絵子
・わたしの記憶君の記録や細雪
坂井 百合子
・初雪や窓辺に並ぶ子らの顔
五井 夢
・初雪の予報に霞む薄衣とも
村林 小枝子
・初雪やうっすら白き銀閣寺
菊池 幸
・なづな粥塩振る母を間の当り
荻須 節子
・初雪の窓にはりつく生徒たち
山路 久美子
・ビル狭間切り落しの空冬夕焼
◆私の一句
蛇口から二三滴落ち春眠し 荻須 節子
2017年のNHK全国俳句大会で入選した句です。
昔みた真鍮の蛇口。しっかり締めたはずなのに、少しずつ水がたまってそれが玉になり蛇口から落ちそうで落ちない。しかしついにぽったん。また少しずつの水が玉になり、こらえきれなくなって、ぴったん。柔らかな春の日のなかで定期的にあるいは不定期に落ちる水。「蛇口」という字もなんだかなまめかしく、使ってみたいと思いました。
カルチャーセンターの講座仲間で「ネット句会」をはじめたのは2016年2月のことでした。はじめ講座後の課外授業と称した打ち上げのとき、20年以上続いている講座の初回からのメンバーで塾頭と呼ばれるHさんから携帯メールの句会をやらないかとお誘いを受けました。Hさんと、句歴10年ほどのM子さん含め6人で発足予定でしたが、講座の新年会で呼びかけたところ、あっというまに20人近くの希望者が集まり、そのほとんどが初心者という状況でスタートしました。毎月25日までにHさんあてに投句します。その翌日にはHさんから投句一覧が送られてきます。一覧から4句選句そのうち1句特選で選句理由も添えて、翌月2日までにHさんにメールします。翌日の3日には集計されてHさんから会報というかたちで選句結果とコメントが送られてきます。
10年ほど前に買ってはみたものの、2、3度開いてみただけで終わっていた「歳時記」を引っぱりだし始めた俳句でしたが、季語、切れ字、三句切れだのとさっぱり分からず、見様見真似の作句です。それは今でもちっとも変りませんが、
1年以上たった時、Hさんからの会報に「NHK全国俳句大会」に応募してみましょう。とコメントがありました。が、わたしにはとてもとてもそんな段階ではありませんでした。
「NHK全国俳句大会」の応募締切間際の講座後の打ち上げで、同じ受講生の一人から「NHK全国俳句大会」に応募する? と聞かれたときに、「しない、応募用紙もないから……」と答えたわたしに対し、Hさんはそのやり取りを聞いていたようで、ちょっとシワの寄った応募用紙を慌てて鞄からとり出して渡してくれました。
せっかくもらった応募用紙ですから勇気を出して2句投句してみました。そのうちの1句が掲句です。
今でもガラケーで続けている「ネット句会」です。
文法を勉強したくて、ネットで見つけた「白木蓮俳句会」に飛び込みで参加さていただきました
どうぞよろしくお願いいたします。
◆次回の定例句会は、2月9日(土)13時〜15時40分
於 高井戸地域区民センター
兼題は、「立春」・「当季雑詠」の3句提出
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090-3145-2654
◆文責: 俵木 敏光(陶光)