活動報告 - 俳句同好会 (H.22.4.10 ) No.2

俳句同好会 (H.22.4.10 ) No.2

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2010-4-14 23:46
 ◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時まで、主として
  久我山会館で開催しております。(出席者は10名程度)
  一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
  句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

 ◆毎回その月の作品を2〜3名ずつ紹介いたします。
  ◎3月の兼題(題詠)は、如月・亀鳴く・蕗の薹(ふきのとう)です。
  <兼題の説明>
・如月 (陰暦二月暦の上では仲春ですがまだ寒い時期でもあります)
・亀鳴く(実際には鳴かないが、藤原為家<鎌倉期の歌人>が上つ方の問
    いにあれは亀の鳴き声と澄ました顔で答えたのを面白がって季語
    となったと言われています。

◎俵木敏光(俳号・陶光)

・如月の忘れ傘立つ停留所

・亀鳴きて宇宙の返信待つごとし

・蕗の薹多摩も武蔵も膨らんで

◎山口満(俳号・月山)

・如月のからまつ林尖りをり

・如月のちぐはぐに来る膝の冷え

・よもすがら亀鳴く古歌を沈思せり


◎岡村一道

・如月の街に焙茶(ほうじちゃ)煎る香り

・亀鳴くや悪がきも老ゆ疎開村

・夢つかむ嬰児(あかご)の拳(こぶし)蕗の薹

◆4月の作品の紹介
◎4月の兼題は、春の月・草餅・落花です。
<兼題の説明>
・春の月 ただ「月」といえば秋、その他は春の月、夏の月、寒月などと
     することになっています。
・落花 桜の花びらが風で落ちることで花吹雪も同類です。

◎安西光昭(俳号・円覚)

・花吹雪地蔵の顔は厚化粧

・禅僧の今日の楽しみ草の餅

・柔らかに伽藍を蓋う(おおう)春の月

◎浦田久
・老境の暮色に映えて散る櫻

・落日に映える落花の夢をみる

・草餅や過ぎし面影母の顔

◎小坂郁子

・窓明り誰かと見れば春の月

・春の月静かな夜を寝ずの番

・散る花や枝に名残りの花びらが

◆俳句クイズ
<前回の正解>は次の通りです。

・【A初日さす】青き地球の杉並区 (神蔵 器)
          
・【B夏の山】国母いてわれを与太という (金子兜太)
             
・【B蟻の道】夏の峰より続きけん (小林一茶)
          

<今回の俳句クイズ>
《》の三つ中から一つ選んで下さい。それぞれの俳人の気持ちになって考えて下さい。正解は次回で。

・みちのくの山笑ひをり《笑いけり・昼の酒・鎌を研ぐ》 (青柳志解樹)
                  
・紙風船息吹き入れて《ひとり撞く・仏壇に・かへしやる》 (西村和子)
                        

・つばめつばめ《軒・空・泥》が好きなる燕かな (細見綾子)
                

◆次回の句会は5月8日(土)午後1時半より4時 於久我山会館 兼題は
 初夏・初鰹・青葉です。

◆句会についてのお問い合わせ先 片山恵夫(俳句会事務局長)まで
                042−675−9449

                文責・俳句同好会長 俵木敏光(陶光)

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