活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.30.9.8日) No.103
◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・9月の作品の紹介
・9月の兼題は、「秋の暮」・「当季雑詠」で3句です。
出題/選句:俵木 陶光
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・此道や行く人なしに秋の暮 芭蕉
・秋の暮大魚の骨を海が引く 西東三鬼
・秋の暮山脈いづこへか帰る 山口誓子
・水入れて壺に音する秋の暮 桂 信子
・灯一つコタンの秋の夕かな 阿波野青畝
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俵木 陶光
・背を向けし檻のゴリラや秋の暮
岡村 一道
・穂高稜線夕日残して秋の暮
芳村 翡翠
・校庭に人声高く秋の暮れ
片山 朝陽
・意志ありやなしやの海月波まかせ
安西 円覚
・秋の暮旅ゆくごとく居酒屋に
長岡 帰山
・時計打つ秋思の闇をふるはせて
堀 秀堂
・金時山下山を早む秋の暮
中邑 雅子
・耳飾りの片割ればかり秋の暮
小林 美絵子
・秋の暮小さき約束ある明日
坂井 百合子
・さらさらと雲は流れて秋の暮
村林 小枝子
・秋の暮子にゆだねたる車椅子
五井 夢
・秋の暮西方浄土の陽は溶けて
山路 久美子
・暑きまま今日一日も秋の暮
◆<私の一句>
秋涼や機械浴にも温もりを
關口静安
わたしも、もう数年で古希、おまけにパーキンソン病を患い、体が不自由で、それも進行してきている。家族の都合で、1年に何週間か老人ホームに入っている。もう昔のような元気はない。今年の9月は数日間、杉並浴風園の老人ホームに入っていたが、入浴が人手不足で、難しくなっている。週3日でも、入ればよいが今回は階段が昇降できないだろうということで、機械浴になった。機械浴というのは、からだをクレーンで釣り上げて、湯槽の中に入れるのである。
いろいろな方式はあるが、金網のかごに入って吊り上げられ、湯に浸されるのは、初めての経験であった。遊園地の乗り物に乗っているようでもあるが伊達や酔狂で乗っているのではない、浴槽の外で体を洗ってくれるから痒いところもなくなってよい上に、暖まる。風呂好きの私にはありがたいよい出来事であった。
◆次回の定例句会は、10月13日(土)13時〜15時40分
於高井戸区民センター
兼題は、「秋刀魚」・「当季雑詠」の3句提出
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090-3145-2654
◆文責: 俵木 敏光(陶光)