活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.30.1.20) No.95
◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「当季雑詠」で3句です。
<兼題「当季雑詠」について> 俵木 陶光
長い冬の中からほんの5句ばかり拾ってみた。
蝶墜(お)ちて大音響の結氷期 富沢赤黄男
霜柱はがねのこゑをはなちけり 石原八束
手袋に五指を分ちて意を決す 桂 信子
熱燗や討入りおりた者同士 川崎展宏
待春の掌にのせて見る赤い靴 佐藤時枝
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俵木 陶光
・来し方を見つめてをりしオリオン座
岡村 一道
・男ひとり包丁切れぬ去年今年
芳村 翡翠
・水仙や灯台への道海に落つ
長岡 帰山
・夜焚火(よたきび)や背中の闇にもたれつつ
片山 朝陽
・声変りして頼もしき御慶かな
安西 円覚
・子規の亡き六畳寒さ敷きつめて
峯岸 まこと
・大海原黄金波打つ初日かな
中邑 雅子
・葱きざむこの地を余生と確めて」
小林 美絵子
・枯木星鞄にいつもハーモニカ
坂井 百合子
・目礼を交わせし鴉初御空
堀 秀堂
・去年今年手帳の中の旅の跡
山下 天真
・遥かなる聖堂見ゆる初景色
五井 夢
・スーパームーンひゅるひゅると鳴る虎落笛
村林 小枝子
・癒える日を待ちてほころぶ梅の花
菊池 幸
・移り香の残りし肩に風花す
◆<私の一句>
初春やいくたび渡るセーヌ川 山下 天真
暮れから正月は長女家族の暮らすパリ郊外のサンジェルマン、アン、レイで過ごしました。娘達が住むアパートの近くに民家を借り、10日程の滞在でした。この町には12世紀に建造された城が現在では考古学博物館として開放されています。庭は公園として憩いの広場になり、その奥は落葉樹が主体の広大な自然林です。この恵まれた環境に相応しく、町は静かで落着きのある、フランスでは最も治安の良い地区で有名です。
民泊なので、炊事、洗濯は自前です。朝7時半を待ってパンを買いに出かけます。まだ薄暗いのですが、徒歩3 、4分の所に、日本でも知られたお店が、焼きたてを売っています。朝食はこれが日課です。滞在初日の金曜日は、広場で朝市が開かれるということです。ついつい見たくなりまして行ってみました。
フランスの食料自給率は100%を超えるのですが本当に食材の豊富さは圧巻です。日本の自給率30%台を思い、豊かさとは何だろうかと、考えさせられました。ここでリンゴを4個買い、パンの袋2つを小脇に帰りはじめました。ところが朝市へ行った為、帰り道が分からなくなりました。、途方に暮れてベンチで思案しているとそこへ全く偶然長女と孫娘が通りかかったのです。一件落着。美味しい朝食をいただきました。
パリ市内への観光の為、始発電車に乗ると数分後にセーヌ川を渡ります。少し行くと又セーヌ川を渡ります。パリ盆地を蛇行して流れる川のようです。市内はエッフェル塔を始めルーブル美術館など、地元の人や観光客で大変な賑わいでした。通りのオープンカフェでも楽しそうに談笑する人達を見かけます。
テロのショックから立ち直ったのでしょうか。
◆次回の定例句会は、2月10日(土)13時〜15時40分
於久我山会館
兼題は、「早春」・「当季雑詠」の3句提出
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090-3145-2654
◆文責: 俵木 敏光(陶光)