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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.1.21)  No.83

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.29.1.21)  No.83

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2017-1-28 22:13

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。今回も新しい方の投句がありました。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・1月の作品の紹介
・1月の兼題は、「雑煮・喰積」・当季雑詠で計3句です。




俵木 陶光

・予報士の顔引き締めて雪を追ふ


岡村 一道
・不意の客におせちの味見大晦日


芳村 翡翠

・一椀に海あり山あり餅もあり


片山 朝陽
 
・一椀の七種粥に野の息吹き

安西 円覚
 ・悲しい時は泣けばいいのさ霜柱

峯岸 まこと
 
・言問を渡り七福詣かな


長岡 帰山
 
・初暦壁に巻きぐせつきしまま

中邑 雅子
 
・故郷に続く空あり初山河

小林 美絵子
・はつそらの碧しふるさと東京は

坂井 百合子
・最後よと母の振る舞ふおせちかな

五井 夢
 
・遥かなる初不二幾十(いくそ)青海波

浦田 久
 
・冬将軍迎え討つ我重装備


堀 秀堂
 
・四代を重ねし味の雑煮かな


山下 天真

・小鳥来る雑煮の朝の小庭かな


村林 小枝子

・めでたさを呼ぶ小松菜の雑煮かな


関口 静安

・ふと覚めて深夜放送年の暮


寺崎 由岐子
 
・初詣にぎはふ人にまぎれけり
                                 
    
                                
◆<私の一句>
木の葉髪怒髪天突く余生なり
 芳村 翡翠

これは、「朝日俳壇」(平成29年1月16日)金子兜太選となった句です。
作者としてはリズムが調わない点であまり感心した句ではありませんが、選を受けたことでは喜んでおります。

上五の、「木の葉髪」は冬の抜け毛を落葉にたとえた冬の季語で、冬の季節とあいまって侘しさを感じます。
中七の、「怒髪天突く」は正しくは「怒髪天を衝く」であり、はげしい怒りのために逆立った頭髪の様をいうもので、昔、中国で謀反の企てを知った王の怒髪が、冠を突き上げるほどに逆立ったことに由来しています。
下五「余生なり」だけが小生のものです。そんなことで、深く考えて投句したわけでもなく、投句したことも忘れていましたが、発表をみて、驚きました。

俳句は自分独りで、作るものでなく、また、いったん出来上がった以上は、独り立ちして、読みてが、「そうだ、そうだ」と共感したときに、初めて完成するものだと思っています。。
作者と読み手との共同作業によるものです。。
ここのところは大事で、芭蕉の多くの句が、時代を超え、多くの人々に愛されているのも、多くの句が、多くの人々の心を捉えていることによるものだと思います。
     
ちょっと大袈裟かも知れませんが、これからも、そのような句をつくるように精進したいと思っています。


 
◆次回の定例句会は、2月11日(土)午後1時〜3時40分
               於 高井戸地域区民センター   
 兼題は「春待つ」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
                    

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