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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.28.11.12)  No.81

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.28.11.12)  No.81

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2016-11-18 16:14

◆句会は原則として毎月第2土曜日の午後1時から3時40分まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。今回も新しい方の投句がありました。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、「秋(後半)」・当季雑詠で計3句です。




俵木 陶光

・秋風やベンチの上の紙コップ


岡村 一道
・鴨供に白鳥ボート水戸の湖
(うみ)

芳村 翡翠

・いつしかに忍びよる齢
(とし)秋の暮れ

峯岸 まこと
 
・望の月さざ波煌めく近江の海

安西 円覚
 ・揺るる葉と共に揺るるや赤とんぼ

片山 朝陽 
・神の留守大うそを一つついてみる

長岡 帰山 
・秋刀魚焼く五臓六腑を煙らせて

中邑 雅子
 
・散策の終はりししるし草じらみ

小林 美絵子
・酒々(ささ)蔵の一本柱菊日和

坂井 百合子
・ひよどりの声吸い込みて空青し

五井 夢
 
・万葉(ばんよう)に白光照り映え秋駆ける

浦田 久
 
・秋冷や肩すぼめ見る温度計


堀 秀堂
 
・陸蒸気唱歌のリズム秋駆ける


関口 静安

・鮮やかや見渡す山と柿落葉


山下 天真

・一椀の茸に森のけはひかな


村林 小枝子

・秋深く部屋に戻せし鉢の列


寺崎 由岐子
 
・ながれゆく秋の夕暮あかね雲
                                 
                                    
◆<武蔵国分寺 吟行記>
 安西 円覚

 雲一つない良い天気の冬の吟行会は、10時30分、西国分寺駅からスタートし、20分ほど歩き先ず立ち寄ったのは国分寺薬師堂だった。武蔵国分寺の創建は天平勝宝2年(750年)頃と言われていますが、元弘3年(1333年)「分倍河原の戦い」で焼失した。
翌々年、新田義貞により薬師堂が再建され、安永4年(1775年)、現在の場所に建て替えられた。安置する薬師如来坐像は国の重要文化財である。
     鵯(ひよどり)の鳴き交わしゐる薬師堂  陶光
仁王門は宝暦10年(1760年)頃の建立。仁王門には、何故かミツバチの巣が有り十匹以上飛びまわっていた。
     仁王像冬みつばちと戯れり    百合子
     蜜蜂にしたはれをりし仁王門   陶光
     小六月何を睨むか阿吽象     円覚
     冬日漏れ石段下る薬師堂     一道
武蔵国分寺跡資料館で、依頼していたボランティアのガイド2名と落ち合う。出土品や当時(750年頃)の人々の生活ぶりの解説を聞く。出土品の中に何種類かの瓦(重そうな)が幾つも展示されていた。漆も頻繁に使われていたようだ。
     天平の香り漂ふ秋日かな     朝陽
国分寺崖線の下から流れ出た湧水を見ながら万葉植物園に入る。万葉集に歌われた160種の植物が例歌とともに展示されている。
     湧水や落葉流せり武蔵国     天真
     万葉園枯木枯草和歌詠みぬ    一道
そこより2〜3分で武蔵国分寺跡 金堂・七重塔跡に着く。741年、聖武天皇は鎮護国家を祈念して、諸国に国分寺を建立するように命じた。武蔵国分寺跡と関連する遺跡は、東西1.5km、南北1kmに及び、諸国の国分寺跡と比べ規模が大きく、歴史的にも重要なことから大正11年に国史跡に指定された。
     七重塔鎮護台地の秋の草     秀堂
     天平の礎石に座して小春かな   百合子
ガイドの丁寧な解説により、天平の国分寺跡がより現代に蘇ってくる錯覚に皆陥ったようでした。
     けやき落葉天空に舞ふ国分寺   陶光
約2時間余りの散策の後、句会場の駅前の「いずみホール」へ戻り日暮れの5時まで句会を行った。その後、荻窪駅前の一軒に立寄り反省会となった。



◆次回の定例句会は、12月10日(土)午後1時〜3時40分
               於 高井戸地域区民センター   
 兼題は「都鳥(百合鴎」・当季雑詠で計3句です。

                                     ◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090-3145-2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)
                                    

                                                                   

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