活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.7.11) No.65
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、「昼寝(昼寝覚)」・「当季雑詠」で計3句です。
芳村 翡翠
・帰省子の昼寝だけして帰りゆく
小林 美絵子
・ひららひら揚羽吾の傘越えてゆく
坂井 百合子
・そば殻の枕うれしき昼寝かな
山下 天真
・梅雨永し草木に問へば憂ひなし
村林 小枝子
・昼寝覚椅子に凭れてティータイム
安西 円覚
・二十八センチ息子の足の昼寝かな
浦田 久
・昼寝覚桃源郷のかすれゆく
岡村 一道
・浴衣着てひよこのごとき姉妹(あねいもと)
片山 朝陽
・噴水の力尽きたる高さかな
五井 夢
・昼寝覚デジャビュバーチャル裏表
俵木 陶光
・子が何か言ってる昼寝夢は何
長岡 帰山
・昼寝せり枕は岩波広辞苑
中邑 雅子
・昼寝覚ひとときほどの異邦人
堀 秀堂
・昼寝子や添寝の母も一眠り
峯岸 まこと
・樟若葉みなと神戸は坂の町
◆<私の一句>
「背伸びする新社員や白木蓮」 小林 美絵子
今この原稿も手書きではなくパソコンで書いている。(打っている)
今は個人でも当たり前に文書作成はパソコンで行うが、少し前までは、特にオフィスではワープロで文書作成をしていた。もちろんもっと前は「手書き」か「和文タイプ」が主流だったのである。
日本でワープロが登場したのは1979年(昭和54年)のことだ。
東芝がワードプロセッサーの開発に成功し、日本のワープロ第1号「JWー10」が登場したのだ。
当時展示会場は晴海にあった。「モーターショウ」や「オーディオフェア」など華やかに開催される中、「ビジネスショウ」「データーショウ」などオフィスのOA関連の展示会が増えていた。
話す事を仕事としていた私にも展示会でのナレーターのお声がかかり、「ビジネスショウ」で東芝のワープロ「JW-10」の説明を担当することになった。何しろ日本初!私が知っている訳も無く、技術者の方が書いてくださった原稿を丸暗記。「仮名漢字自動変換ワードプロセッサー東芝「JW-10」。「仮名で入力すると、機械が文字の前後から独自に判断して漢字に変換しま〜す。」実際に「小林美絵子」とオペレーターさんが入力してみせ、次にお客様の氏名を入力してみたり、来場者の目を引くためにあれこれ工夫しながらデモンストレーションを行った。しかしワープロは事務机より大きく一台400万円以上と高価だったのでなかなか興味を持ってもらうことが難しかった。
お客様には「きれいな文字だ!」「素晴らしい!」・・・「しかし高いね〜」と言われる。私は「はい〜」「じきにもう少しお安くなると思います。」と小さな声で答え、技術者さんは常につきっきりで故障が無いように細心の注意をはらっていた。
それから間もなく、本当にあっという間に、ワープロは小さく小さく、お手頃価格となって家庭にも入り込んできた。今ではワープロは生産されていない。私の貴重な体験であった。今年新入社員となった姪も頑張っているようだ。
◆次回の定例句会は、8月8日(土)午後1時〜3時40分
於 久我山会館
兼題は「夏草」・「当季雑詠」で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)