活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.5.9) No.63
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「麦の秋」・「当季雑詠」で計3句です。
堀 秀堂
・悪友と覚えし酒や麦の秋
峯岸 まこと
・背を反らし打つ大太鼓夏祭
芳村 翡翠
・跳ね橋を渡りて向かふ麦の秋
小林 美絵子
・折り紙を開くかのよう花水木
坂井 百合子
・子供らは友と出かけし麦の秋
山下 天真
・日の入りを惜しみをしみて山桜
村林 小枝子
・麦秋の靖国の杜緑濃し
安西 円覚
・口笛のビートルズ曲麦の秋
浦田 久
・麦秋の溢るる生気棚田より
岡村 一道
・ゴジラ吼ゆ歓楽街の聖五月
片山 朝陽
・夏の空太平洋を包みこむ
五井 夢
・麦の秋生きよと活ける露華一輪
俵木 陶光
・麦秋の道まっすぐに高麗郡(こまごおり)
長岡 帰山
・始皇帝陵までつづく麦の秋
中邑 雅子
・山襞の青み増したり木の芽雨
◆<私の一句>
「背を反らし打つ大太鼓夏祭」 峯岸 まこと
今年の府中大國魂神社のくらやみ祭りでの一コマです。一宮から六宮までの大太鼓が氏子に引かれ、神社からお旅所(神酒所)までを往復します。直径が3mもあろうかと思われる大太鼓、打ち手は背中を大きく反らし、野球のバットを思わせる撥を打ち付けます。音というよりも轟という表現が当てはまる響きです。
数年前、甲州街道歩きの途中でこの祭りに遭遇しました。その時こんな句
を作りました。
若葉風祭りを告げる遠太鼓
という句を作りました。
年中行事の多くは曜日に関係なく日取りで設定されます。仕事をしているとなかなか見にいくことができません。とは、言いつつも「忙中閑有り」ではなく「忙中閑を作り」、中山道から始まり、甲州街道、奥州街道、東海道、日光街道を徒歩で踏破しました。今、思えば、その間にもっとまじめに句作に励んでいればと悔やむことあります。
今年の3月末で大学教員の仕事も一区切りとなりました。高校卒業後、東京都の職員として勤務、併行して大学夜間部に通い教員免許を取得し、中学校教員に転じ、校長を経て大学教員となりました。仕事を始めてから50年でした。
これからは、歳時記を手にして旅三昧の生活を夢みています。
◆次回の定例句会は、6月13日(土)午後1時〜3時40分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「明け易し(短夜)」・「当季雑詠」で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)