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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.4.11)  No.62

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.4.11)  No.62

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2015-4-19 23:10

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
    

・4月の作品の紹介
・4月の兼題は、「朧」・「当季雑詠」で計3句です。


中邑 雅子 
・やはらかく闇たたまれて朧月

堀 秀堂 
・海朧ペリリュー島に陛下立つ

峯岸 まこと 
・褄をとる舞妓のうなじ月朧

芳村 翡翠 
・ぶらぶらと烏賊干す浜や涅槃西風(ねはんにし)

小林 美絵子
 
・相槌はひと言桜蘂(さくらしべ)降れり

坂井 百合子 
・朧月恋は大胆不敵なり

山下 天真
 ・かたくりの花そり返る昼餉かな

村林 小枝子 
・花朧姉百歳を真近にし

浦田 久 
・せせらぎを枕に旅の宿おぼろ

岡村 一道 
・青春の去りてふらここ揺れ残る

片山 朝陽 
・七十年沈みし艦の朧かな

五井 夢
・桜の児幹に絡
(から)みて笑みはじけ

俵木 陶光
 
・深閑と夜明けの桜さくらかな

長岡 帰山
・おぼろより生れおぼろへ去る身かな




◆<私の一句>            

「サイタサイタ サクラがサイタ」昭和過ぐ
 
  俵木 陶光
      
・その昔、文部省による国定教科書、小学校1年の最初のページは「ハナ ハト マメ」であった。昭和に入ってカラー印刷で「サイタ サイタ サクラガ サイタ」となり、昭和一桁生まれの小生はこの本からスタートした。昭和16年戦時中は一時「国民学校」となり教科書も戦時体制に衣変えしていた。
・小金井公園へ出かけてみた。ここには関東でも屈指と言われる大島桜の巨木がある。高さ13m、根回り3.7m、横に広がっており直径20m。染井吉野より10日程遅く咲き、見事である。公園全体の東の端、野球場に近いところにある。
 衣通姫(そとおりひめ)という桜が1本。古事記、日本書紀にも出て来る衣通姫の名を持つ桜ならでの高貴さやあでやかさがある。
 本居宣長の「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山ざくら花」の歌があるように、日本を代表する花である。
・JR、京王線・高尾駅の北口から10分程のところに「多摩森林科学園」があり「サクラ保存林」には250種類2,000本が2月下旬から5月上旬にかけて順次見頃となる。かなり広く、一寸した山歩きと言ってもいい。この園と道を隔てて多摩御陵があり、大正天皇陵や、昭和天皇陵など静かな佇まいを見せている。十年ほど前白門杉並支部のハイキングクラブで散策したことがある。機会があったらまた行ってみたい。
・井の頭線久我山駅前、神田川に沿って鬱金桜(うこんざくら)が10数本ある。花片は御衣黄と同じように緑色である。染井吉野より10日程遅れて咲く。
・桜の名木は、三春の滝桜、盛岡の石割桜、小淵沢の神田の大糸桜、六義園の枝垂桜など、なかには1,000年を超えるものもある。
・桜の句を5句ほど。
 さまざまの事おもひだす桜かな   松尾芭蕉
 夜桜やうらわかき月本郷に     石田波郷
 山又山山桜又山桜          阿波野青畝
 花散りてまた閑かなり園城寺    上島鬼貫
 ちるさくら海あをければ海へちる  高屋窓秋  



 
◆次回の定例句会は、5月9日(土)午後1時〜3時45分
                 於 高井戸地域区民センター     
 兼題は「麦の秋」・「当季雑詠」で計3句です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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