活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.27.3.14) No.61
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・3月の作品の紹介
・3月の兼題は、「春の水」・「当季雑詠」で計3句です。
長岡 帰山
・動くものありけり春の水ならば
中邑 雅子
・無傷なる空に堂々白木蓮
堀 秀堂
・橋脚を包んでをりぬ春霞
峯岸 まこと
・蕗の薹包む新聞ほの湿り
芳村 翡翠
・翡翠(かわせみ)の羽にはじける春の水
小林 美絵子
・雪解川鏡に映る空の色
坂井 百合子
・校庭の蛇口蛇口に春の水
山下 天真
・蹲(つくばい) をあふれ岩間の春の水
村林 小枝子
・待ちわびて野山潤す春の水
安西 円覚
・溢れをるコップの酒や春の川
浦田 久
・春水の流るる岸の息吹かな
岡村 一道
・銭洗ふ指の先にも春の水
片山 朝陽
・大利根を更に拡げし春の水
五井 夢
・春の川届かぬ想ひに身を沈め
俵木 陶光
・春の川人も大海目指し行く
◆<私の一句>
「今日妻の予定びっしり紺朝顔」 岡村 一道
「俳句と言う小舟に乗らば人生楽し」
平成26年1月19日、NHKホールの雛壇に上った時の感動は今でも忘れません。
上記の句が全国5万余句の中から特選となり、NHKホールに招待されたのです。
溯りますと私の俳句人生には前期と後期があったような気がします。前半は俳句結社で無我夢中で俳句を作っていた時期、1ヶ月3百句をノルマに作句したこともありました。後半は中央大学白門俳句同好会に参加し楽しみながら俳句を作るようになりました。今では句会の後の酒席が楽しみです。
ボールペンと言う竿を操り、小舟に乗っている老後、夫婦喧嘩をしても気に入った句が出来ると全てを忘れてしまいます。最近は女性の新人が3人も参加され、新しい雰囲気が出て来ました。
この短文をお読みの皆さんも紙とボールペンを持って一緒に爆発しませんか。皆さんも小舟に乗って楽しい人生を過ごして下さい。
最後に自分の作品で最も好きな句と最近作は下記の通りです。
好きな句
「古本街吾だけ駈けて冬の雲」
平成元年 金子兜太(朝日俳壇天賞)
最近作
「春の雨写経の一字一字かな」
◆次回の定例句会は、4月11日(土)午後1時〜3時45分
於 高井戸地域区民センター
兼題は「朧」・「当季雑詠」で計3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)