活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.12.13) No.58
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・12月の作品の紹介
・12月の兼題は、「小春」・「大根」です。
五井 夢
・大根の肌なまめかしぶり大根
関口 静安
・小春日やシベリア便の鳥が着く
俵木 陶光
・カステラのごとき小春の午後となる
長岡 帰山
・小春日や間のびして打つ鳩時計
中邑 雅子
・小春日やみな傷負ひし者ばかり
堀 秀堂
・遊覧船デッキ楽しむ小春かな
峯岸 まこと
・大根積む猫車押す媼かな
芳村 翡翠
・ぶり大根大皿に盛り芋焼酎
小林 美絵子
・懐しき旅館に姉と小春凪
坂井 百合子
・大根と柚子との旨さ限りなし
山下 天真
・国宝展待つ群衆の小春かな
村林 小枝子
・大根や線切り輪切り銀杏切り
安西 円覚
・煮大根気温は正に八度以下
浦田 久
・天を突く大根おどりの応援団
岡村 一道
・車夫の声雷門の小春かな
片山 朝陽
・大根抜く傘寿の力試さるる
◆<私の一句>
「五月雨や銀座結びに帯締めて」小林 美絵子
幼い頃からお正月は着物を着せてもらうのが常だった。嬉しくて仕方がなかった。母が縫ってくれた着物は、手まりの柄や色とりどりの花や御所車、藍色のウール、ピンクの羽織・・・。今もその柄をはっきり思い出すことができる。大人になってからもお正月は母に着物を着せてもらっていた。時には母の黒地の帯を締めてもらい、20代の私は粋な雰囲気が出せないだろうかと頑張ったりもした。いくつ位からだろうか。いつの間にか仕事も忙しくなり、お正月も家にいないことも増え、着物を着なくなっていった。
昨年、母が残した着物を着てみたいと思い着付け教室に通った。
もうすっかり着物から離れ、教わったはずの帯など結べるはずもなく。一から習い何とか一人で着られるようになった。鏡の前で悪戦苦闘する私に、「ここはこうしてね」「こうすると着崩れないのよ」ちょっとしたコツを教えてくれていた母の声が聞こえてくる。「そう、それでいいのよ。」きれいに着られると褒めてくれる声がするようだ。 私、しっかり帯締めて生きていく!
「白露や死んでいく日も帯締めて」三橋鷹女
◆次回の定例句会は、1月10日(土)午後1時30分〜4時
於 高井戸地域区民センター
兼題は「新年雑詠」3句です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)