活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.11.8) No.57
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。俵木陶光選。
・11月の作品の紹介
・11月の兼題は、「黄落」・「やや寒」です。
片山 朝陽
・黄落や石に夕日の染まりけり
五井 夢
・やや寒や時が翔けゆく灯火時(あかりどき)
関口 静安
・輝くは銀杏黄葉の並木道
俵木 陶光
・黄落や湯島聖堂聖橋
長岡 帰山
・黄落やカッコウと鳴く青信号
中邑 雅子
・天金の全集古りぬそぞろ寒
堀 秀堂
・家族して寺の黄落厚く踏む
峯岸 まこと
・山門の茅に散敷く黄葉かな
芳村 翡翠
・そぞろ寒本堂にある地獄絵図
小林 美絵子
・黄落や春草展の黒き猫
坂井 百合子
・黄落の音のかそけき外苑前
山下 天真
・久々の遠富士かすかそぞろ寒
村林 小枝子
・黄落や錦のごとき嵐山
安西 円覚
・安曇野や黄落幾重幾重にも
浦田 久
・富士仰ぐ黄落の道開けたり
◆<私の一句>
「初富士や山中湖畔の里巡る」関口 静安
もう大分前の話になるが、富士山の近くに行ってみようと、家族で話が決まった。旅行誌をめくってみると、富士山のふもとの山中湖に、ビーグル犬を沢山飼っているペンションがあり、客に朝の散歩を頼んでいるという記事だった。これは珍しい所で犬の散歩を体験できるとあったので、早速予約の電話をかけ当日は車で出かけた。
シラカバなどの生い茂るそのペンションは、土日の事も有り混んでいた。
昭和61年頃、私は重度の心身障害者の施設「プカプカポッポ」の指導員として、山中湖畔に来ていた。園生が夜眠らないので、車椅子を押して湖畔の桟橋に出た。「プカプカポッポ」というのは水深50センチの湖底から泡が吹き水面から水蒸気になって花が飛び交うように見えることを言うのであった。異様に神秘的できれいだった。車椅子上のM君は、笑って喜んでいた。
ペンションに戻ると、風呂に入った後のんびりし、他の客が犬に夢中になっているのを見ながら、夕食のワインを開け寝てしまった。次の日もビーグル犬に、他の客が夢中になっているのを見て、犬なしの家族散歩となった。
今でも山中湖の逆さ富士をきれいに写した写真を額に飾っている。犬の散歩はお預けになってしまったが、ビーグル犬ペンションからお礼の葉書が来た。今度は空いているときに行こうと思う。
◆次回の定例句会は、12月13日(土)午後1時30分〜4時
於 角川庭園 幻戯山房
兼題は「小春」・「大根」です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)