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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.3.8)  No.49

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.3.8)  No.49

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2014-3-21 15:24

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。


◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・3月の作品の紹介(アイウエオ順繰り回し)
・3月の兼題は、「囀」・「雛祭」です。



岡村 一道 
・囀りやこの国捨てたものでなし

片山 朝陽 
・囀をシャワーの泡に包み込み

五井 夢
・夫(つま)よ吾が雛毛氈に帰り来よ

小林 美絵子 
・囀りや歩巾大きく踏み出して

坂井 百合子 
・さへづりに誘はれ空に遊びをり

鈴木 健 
・孫五人仲良く育ち雛祭り

関口 静安 
・囀や昨夜の豪雨上がりゆく

俵木 陶光 
・雛たちの真夜中何をしてるやら

長岡 帰山
・囀りを空よりこぼし雨情の碑

堀 秀堂 
・階段にびっしり並べ雛飾り

中邑 雅子 
・ゆるやかな流れ選びて雛流す

峯岸 まこと 
・四半世紀眼交さぬ夫婦雛

芳村 翡翠 
・谺して囀ひびく雑木山

安西 円覚 
・囀や俳句手帳を少し埋め

浦田 久 
・竹林に囀り競うシンフォニー




◆<私の一句>
     浦田 久

   「豪雪に掘り当てたるや土恋し」
   久
  この句は何の変哲もない一句ですが、私にとっては約70年以上前に住んだ当時の樺太・豊原市(現在、ロシアの領土ユジノ・サハリン)での幼少期の思い出でもあります。
 東京に住んでいた私達家族は、父の仕事の関係で昭和13年1月頃、津軽海峡・北海道を経由、宗谷海峡の連絡船に揺られながら2日がかりで樺太に渡りました。極寒の地に着いたとき、内地との気温の落差に先ず驚きましたが、予め用意されていた暖房完備(燃料の石炭は無尽蔵)、二重窓の住居に落着きほっとしました。周辺の戸建ての住宅の敷地は、どこの家も広くとってあり、家屋は四角い土手の境界で囲まれていました。私達が住んだ家もテニスコート片面位の庭付きでした。
豊原市は、樺太地方の中心都市で人口は3万位でした。次第に現地での生活にも馴れ、改めて此の土地の自然の豊かさを感じ、又、オホーツク海で獲れた新鮮なおいしい魚貝類(タラバカニ、サケ、ニシン等)を食することができ、庭の一隅にはアスパラガスやかぼちゃ等を作り平和な日常でした。
 私は、地元の小学校(当時は、尋常高等小学校)に入学。家が近かったので仲良くなった友達が何人か下校途中に立ち寄ってくれるようになりました。マンガを読んだり庭でキャッチボール等をして遊んだりしたが冬季には、雪合戦や雪だるまを作り、ときにはミニジャンプ台を作って滑降の練習等をして楽しみました。
 そんな遊びの中で一番喜び合ったのは共同作業で秋田県の”かまくら”を参考に雪穴を作り、出来上がったその中で、ワイワイがやがやお菓子を食べながらおしゃべりをすることでした。この雪穴作りでどんどん掘り下げていき地面にぶつかったりすると大きな発見をしたように「土が見えたぞ〜」と大声で叫んだものでした。
  1年のうちの3分の1以上は、雪に閉ざされた白銀の世界の生活環境の中では、黒々とした地面を見つけた途端、凍土であっても手袋を脱いでそっと素手で触れる等して、感嘆の声をあげていたことが今でも思い浮かんできます。やはり人間は”大地の子”で土(地面)に接すると無限の愛着と安らぎを感じるのではないでしょうか。
 白銀の世界での生活も4年足らずで終わり、父は今度は大阪への転勤となりました。今でも当時の小学校同期会が続いています。



  ◆次回の定例句会は、4月12日(土)午後1時30分〜4時
                     於 高井戸地域区民センター
              兼題は「春眠」・「花粉症」です

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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