活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.26.1.11) No.47
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・1月の作品の紹介(アイウエオ順繰り回し)
・1月の兼題は、「初富士」・「風邪」です。
安西 円覚
・意を決し二十句目指す風邪籠
浦田 久
・初富士や日の出と共に朱に映えて
岡村 一道
・鉄骨に最終初富士拝みけり
片山 朝陽
・初富士に宇宙の青を賜りぬ
五井 夢
・初富士の言霊(ことだま)の国幸多し
小林 美絵子
・風邪薬リボンを掛けて下さいな
坂井 百合子
・初富士に真白き今日をもらひけり
澤田 かつみ
・初富士や世界遺産を背負ひけり
関口 静安
・初富士や山中湖畔の里巡り
俵木 陶光
・きっぱりと初富士群青色の中
長岡 帰山
・初富士の紅(くれない)となる恵方かな
中邑 雅子
・白湯飲みて西高東低風邪ごもり
堀 秀堂
・母の背に初富士を指すこどもの手
芳村 翡翠
・とっつきの悪さが増して風邪男
◆<友人からの一句> 中邑 雅子
「坂道や一気に冬の空へのび」 大嶺 洋子
この句は盛岡在住の旧友の作で今から35年ほど前に彼女からのはがきの最後に書かれていたものです。それまで俳句といえば芭蕉の「古池や」や「静けさや」の句のように枯淡な心境を表現した文学ととらえていて、若い時はあまり縁の無いものと思っていました。この句によって身近な素材をそのまま取り上げて作ることができるのだとわかり、俳句に親近感を覚えたものでした。その後も彼女は折に触れて手紙やはがきの最後に近作として俳句を書いて送ってくれました。私はといえば俳句に親近感を覚えたといっても実際に作句して句会に参加するようになるには更に20年以上の時間がかかりました。
この「坂道や」の一句は平明な言葉と冬の空の清冽なイメージが北国育ちの私の心に激しくも懐しく迫ってきて忘れられない作品です。しかも私を俳句世界へ導いてくれるきっかけになった大切な一句です。
◆次回の定例句会は、2月8日(土)午後1時30分〜4時
於 高井戸地域区民センター
兼題は「立春」・「海苔」です
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(円覚)(俳句会事務局長)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)