活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.7.13) No.41
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・7月の作品の紹介
・7月の兼題は、「瀧」・「蛞蝓(なめくぢ)」です。
俵木 陶光
・なめくぢや迷ひの多き銀の道
岡村 一道
・みな夢をみるなめくぢはそらをとぶ夢
坂井 百合子
・なめくじり裸一貫どこへ行く
安西 円覚
・大仏の手の上這ふやなめくぢら
峯岸 まこと
・蛞蝓の銀の一筋山の神
芳村 翡翠
・はるか来てはるかへと去る蛞蝓(なめくぢら)
長岡 帰山
・音を消し己を消して瀧行者
片山 朝陽
・落日の光る西海瀧見ゆる
澤田 かつみ
・男体山(なんたい)を支へ華厳の滝光る
本間 邦子
・水しぶき浴びて佇む瀧の裏
中邑 雅子
・滝を見て帰る脳裏に滝の音
小林 美絵子
・若き日の母と見し白糸の滝
浦田 久
・瀧修行無念夢想の虚空かな
堀 秀堂
・千年も打たれ続けて瀧の石
関口 静安
・白糸の滝の一列並びおつ
五井 夢
・微睡(まどろ)みて天井桟敷の富士の瀧
◆ <私の一句>
近づいて来しほうたるはついとそれ 俵木 陶光
毎年6月の末、井の頭線久我山駅の周辺で蛍祭りを行っている。
第1会場は駅前の神田川沿い。第2会場は500メートル先の玉川上水。子供達が帰った9時過ぎ、幻想的な蛍の夜となる。
蛍は、亡くなった人の魂が小さな光となって戻って来る、とも語られている。その夜、一匹の蛍がすぐ近くまで来たので数ヶ月前に亡くなった妻ではないかと、思わず手を伸ばしたが、蛍はついとそれて行ってしまった。
女性の蛍に対する感性には独特なものを感じさせる。
・ゆるやかに着てひとと逢ふほたるの夜 桂 信子
・死なうかと囁かれしは蛍の夜 鈴木真砂女
・じゃんけんに負けて蛍に生れたの 池田澄子
男性の句も3句揚げておきたい。
・蛍火や疾風(はやて)のごとき母の脈 石田波郷
・人殺す我かも知らず飛ぶ蛍 前田普羅
・ほうたるほうたるなんでもないよ 種田山頭火
◆次回の句会は、8月10日(土)1時半より4時半
会場は、久我山会館です。
兼題は、「アイスクリーム」・「ひまわり」です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(俳句会事務局長)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)