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活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.6.8)  No.40

俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.6.8)  No.40

カテゴリ : 
俳句同好会
執筆 : 
m-anzai 2013-6-24 13:20

◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。

◆毎回、その月の作品を紹介いたします。

・6月の作品の紹介
・6月の兼題は、「鮎」・「時の記念日」です。


俵木 陶光
 
・鮎買ふて塩ぱっぱっと振りにけり

岡村 一道 
・鮎の瀬や若き体臭吉祥寺

小林 美絵子 
・満天の星空の下鮎眠る

片山 朝陽
・月光や静かにゆるる鮎の影

安西 円覚 
・時の日や虫入り琥珀覗きをり

坂井 百合子 
・時の日のいにしへを知る白鳳仏

浦田 久 
・瀬戸凪に時の祭の出船かな

中邑 雅子 
・時の日や時の眠れる異人館

長岡 帰山 
・晩酌や時の記念日ゆるやかに

堀 秀堂 
・時の日の和光の前に時間待つ

芳村 翡翠 
・若鮎の遡上にしぶく堰の水

本間 邦子 
・夕食は父の土産の鮎なりき

五井 夢 
・鮎喰はばいのちの刹那ほのにがき





◆ <私の一句>        

 「くちなしの白よりもなお君の白」
    小林 美絵子

 5年前の私に、友人が句会に誘ってくれた。司会やナレーターをしているので、仕事柄俳句を読むことはあったが、自分で作ることなど考えたことも無かった。
丁度その頃、河東碧梧桐の「ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く」を見て心の揺れを表してみたい!と思った。難しく考えず、いつもどうりの話ことばで良いらしく、それならと、その気になってしまった。
  「くちなしの白よりもなお君の白」
私が初めて作った句である。
自分の俳句を声に出して読むと、また違った世界が広がる。視覚性はもちろん、口誦性も大切なのだと知る。不意に訪れる心の揺れを俳句にしたいと思った。
私はその心の揺れを花からもらうことが多い。

 私が20歳の時だった。
「お嫁にいってお花も活けられなかったらどうするの!」大正生まれの母は私を強制的に駅前の「草月流いけばな教室」に入れた。母は花が大好きだったので床の間など無い家のなか、テレビの上 台所 お手洗い あちこち花が飾られていた。小さな庭は母が無造作に育てた草木でいっぱいで、洗濯物を干す時は細心の注意を払わなくてはならなかった。
 くちなし 小菊 ばら 都忘れ 沈丁花 椿 梅 桃 つつじ 鈴蘭。
初めての華道教室で私は毎週花との出会いにすっかり虜になり、今週はどんな花に会えるかと待ち遠しく、美しい先生が80歳で教室を閉めるまで30年以上指導していただいた。人生に花は欠かせない。なんでもないことが、楽しく思えたり、思い出が美しく輝いたり、ついでに恋をしていた頃を思い出したり・・・。

今年もくちなしが美しく咲く季節がきた。


◆次回の句会は、7月13日(土)1時半より4時半
会場は、高井戸地域区民センターです。
兼題は、「瀧」・「蛞蝓(なめくじ)」です。

◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(俳句会事務局長)まで
                 TEL 090−3145−2654

◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)

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