活動報告 - 俳句同好会 (白木蓮俳句会) (H.25.5.11) No.39
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・5月の作品の紹介
・5月の兼題は、「愛鳥週間」・「牡丹」です。
俵木 陶光
・愛鳥週間領空宣言声かぎり
岡村 一道
・牡丹(ぼうたん)をほめ能書を聞くことに
芳村 翡翠
・沈金の闇に咲きたる牡丹かな
長岡 帰山
・ぼうたんを揺らすは誰ぞ千の風
中邑 雅子
・咲き定まる牡丹の花の奢りかな
本間 邦子
・軽鴨の雛母を追ふ愛鳥日
安西 円覚
・とりあへず盥に入れし牡丹かな
片山 朝陽
・盲導犬牡丹のそばへ歩をゆるめ
澤田 かつみ
・牡丹一輪心を燃やすひとりかな
五井 夢
・バードディ人は鳥になりたくて酔ふ
小林 美絵子
・飛べそうな気がする愛鳥週間来(く)
堀 秀堂
・愛鳥週間おしゃべり雀の数も減り
峯岸 まこと
・長谷寺の登廊に沿ひ牡丹満つ
浦田 久
・愛鳥の日の囀りや空を切り
百合子
・鳥の日や鳥のカップに深煎りを
◆ 長岡帰山句集『観音』に寄せて 俵木 陶光
・くわんおんの御(おん)腰揺ぐ暮春かな
(渡岸寺十一面観音)
・観音の御(み)手のひとつに白牡丹
・観世音肩まろやかに夏は来ぬ
なお、句集『観音』(NHK俳句選者・神野沙希さん鑑賞分付き)ご希望の方は、長岡帰山さんまでご連絡下さい。連絡先は下記の通り。
電話 (03)3398−4481
◆ 旅吟 長岡 帰山
『観涛』ー釜山港まで
(13万8千トンのボイジャー・オブ・ザ・シーズ号より)
・大海は津波を忘れ雲の峰
・一と筋の航跡ながき夏の海
・夏の雲四方涯なき太平洋
・沖を見て昔みている夏の旅
・藍よりも青き薩摩の端午空
・夏雲を火の山に据え鳶の舞
・列島の最西端を航暑し
・うなさかは湾曲にして明易き
・行く春の潮渡り来し和仁博士
・暮れてなほ銀色の沖夏の雲
・また沈む陽を見て鎮む夏の航
・西日射す位置の変りて釜山港
・一湾に卯波をあつめ着岸す
・客船を出てそれぞれの日傘かな
・韓国の水脈引き帰る夕薄暑
・花嫁の船内あるく夏の宵
・夏の航盛装婦人杖つける
・長崎の風に脈打つ鯉のぼり
・巴里に航く夜の船あり彼岸西風
・大空はきのふの虹を記憶せず
◆次回の句会は、6月8日(土)1時半より4時半
会場は、高井戸地域区民センターです。
兼題は、「時の記念日」・「鮎」です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 安西 光昭(俳句会事務局長)まで
TEL 090−3145−2654
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)