活動報告 - 俳句同好会 (H.24.10.20) No.32
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・10月の作品の紹介
・10月の兼題は、「野菊・釣瓶落し」です。
俵木 陶光
・釣瓶落し山の稜線残すのみ
山口 月山
・野菊咲く遠くに杭を打つひびき
岡村 一道
・樺死す六十年や野菊たり
中邑 雅子
・つるべ落しもの皆影をひきつれて
肥田 浩一
・スカイツリーつるべ落しの忘れもの
澤田 かつみ
・釣瓶落し三番星も見えてきし
・本間 邦子
・釣瓶落し並ぶ門灯ふはり点く
鈴木 健
・富士山の釣瓶落しや下山道
安西 円覚
・尖塔の釣瓶落しや時を超え
片山 朝陽
・また一つ釣瓶落しの灯がともる
長岡 帰山
・一と束の野菊置かれし交差点
五井 夢
・釣瓶落し光も音も墨一気
芳村 翡翠
・一湾の釣瓶落しや漁り船
・堀 秀堂
・野菊咲く矢切の渡し鳥の影
浦田 久
・ぽつぽつと街の灯つるべ落しかな
◆ 私の一句 本間 邦子
女医赴任萱草(かんぞう)の咲く島寂し
Yさんという女医が新潟に居りました。彼女は細身の綺麗な女性で、お父様も医者で、その一人娘という環境に育ちました。テリーヌを作って我が家に持って来てくださったりする家庭的なところのある方で、皆が「Yさんは結婚したら良いお嫁さんになる。」と言っていた女性でした。そのうち、ある医者と婚約をなさいました。その医者は、私と主人の結婚の時のお仲人さんの親戚の方で、やはり、お父様も医者という、Yさんと似たような環境の方でした。私達は、良縁ではないかと思って居りました。しかし、結婚式の一ヶ月程前に、突然、破談になり、私達は驚きました。理由は分かりません。それからしばらくして、失意のYさんは佐渡へ赴任なさいました。三年程たって、Yさんは、佐渡から新潟へ帰っていらっしゃいましたが、拒食症になって亡くなってしまいました。本当に残念で仕方ありませんでした。この句はYさんを偲んで作りました。
◆11/13(火)に石神井公園・三宝寺池の吟行(三句提出)を予定しています。句会場は石神井公園ふるさと文化館で13時30分からです。また、11月定例句会も当日、合わせて行う予定です。定例句会の兼題は当季(秋)雑詠三句で、ハガキで11/2までに陶光主宰まで投句して下さい。
◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
TEL 090−8773−4881
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)