活動報告 - 俳句同好会 (H.24.9.8) No.31
◆句会は原則として毎月第二土曜日の午後1時半から4時位まで、主として久我山会館・高井戸地域区民センター等で開催しております。(出席者は10名程度)一度ふらっと覗いてみて下さい。その上で、ぜひ仲間になって下さい。
句会が終わると駅前の蕎麦屋でちょこっとやったりもします。
◆毎回、その月の作品を紹介いたします。
・9月の作品の紹介
・9月の兼題は、秋麗(しゅうれい・あきうらら)・ねこじゃらし{狗尾草(えのころぐさ)}
俵木 陶光
・道に出て童と遊ぶ猫じゃらし
岡村 一道
・秋麗や峠のにぎり飯旨し
長岡 帰山
・秋うらら私語は訛のバスガイド
中邑 雅子
・秋うらら書きかけのままの遺言書
・ねこじゃらし子育ての日のはるかなり
芳村 翡翠
・山門の開け放たれて秋うらら
堀 秀堂
・秋麗の山に一筆いろは坂
・片山 朝陽
・滝音を背に聴く道や猫じゃらし
安西 円覚
・秋麗や江差追分聞こゆ街
本間 邦子
・鳥一羽秋麗の空切りて行く
肥田 浩一
・我輩はねこじゃらしなど興味なし
◆ 俳句と杉並のまちづくり 俵木 陶光
先日NPO「杉並まちづくり交流協会」の「まち博サロン」で「俳句と町づくり」に関する会が開かれた。
最初のプレゼンターとして俵木陶光が小学校の教科書に見る俳句から芭蕉の俳句などについて語り、俳句の出来る瞬間として、正岡子規の母親が語った「毎年よ彼岸の入りに寒いのは」、川崎展宏の電話での俳句「すぐ帰る秋刀魚の旬を今買った」などについて話した。
また、もう一人のプレゼンターの増谷美千子さん(杉並俳句かるたの絵札の製作者)の杉並の句碑建立運動に関して個人でやるのは限界があるので区報などに、どこに誰れの句碑を建てたら良いか等のアンケートで呼びかけたら盛り上がって来るだろうと提案した。
最後に神蔵器の「初日さす青き地球の杉並区」を紹介し、参会者は一様に、ほおうといった面持ちであった。
また、「杉並俳句かるた」については、杉並区内の公園・施設・風景・暮らしを対象に、まちなみや生活風景、杉並の魅力を詠んだものを選んで今年の4月に完成し、区内の小、中校にも配布され活用されつつある。
現在も、文字だけのかるたとして続けられている。現在の選考委員は、俵木陶光(長)、鎌田俊(「河」編集長)、岩下武彦(前中大杉並高校校長)、松田輝雄(すぎなみ学びの楽園代表)/菊池律副区長。
最新版の最優秀句は「たんぽぽの綿毛飛ばすや三輪車」 (こわし)
その他数句紹介
あー綾取の虹のかけ橋神田川 (月山) 佳作
かー軽鴨の子が並びゆく善福寺川(ぜんぷくじ) (円覚) 佳作
ねーねらいうつどんぐり山の木の実かな (円覚)
みー妙法寺山門照らす盆の月 (円覚)
次回の「杉並俳句かるた」は12月末日、投句をお待ちしています。
◆次回の句会は、10月20日(土)1時半より4時
会場は、久我山会館第一集会室です。
兼題は、釣瓶落とし・野菊 です。
◆11/13(火)に石神井公園・三宝寺池の吟行を予定しています。
句会場は石神井公園ふるさと文化館です。
◆句会についてのお問い合わせ先: 片山 惠夫(俳句会事務局長)まで
TEL 090−8773−4881
◆文責・俳句同好会会長 俵木 敏光(陶光)